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プーランク ヴァイオリンとピアノのためのソナタ/Poulenc Sonate pour Violin et Piano

プーランク(1899~1963)のヴァイオリン・ソナタは1942年の夏から翌43年の春にかけて作曲されたプーランクの最後のヴァイオリン・ソナタです。

プーランク音楽学者クロード・ロスタンとの対話の中で「ソロ・ヴァイオリンは嫌いです。 この作品を書いたのは作曲を依頼したヴァイオリニストのジネット・ヌヴーのおかげです。」と告白しています。

この頃プーランクは1936年に銃殺されたスペインの作家フェデリーコ・ガルシア・ロルカの思い出を捧げた作品を書きたいと思っていたため作品はガルシア・ロルカに献呈されております。

+++ガルシア・ロルカ+++

ガルシア・ロルカ(1898~1936)はスペインの詩人・劇作家。 音楽・絵画においても多彩な才能を示したがそのリベラルな作品と言動のためスペイン内戦の際にファランヘ党員によって銃殺された。

初演は1943年6月21日にパリのサル・ガヴォーにて行われヌヴーがヴァイオリンをプーランクがピアノを担当いたしました。 1949年に改訂されており現在では改訂版が多く演奏されております。

第2楽章がプーランクが最初に完成させた楽章で楽譜冒頭にはガルシア・ロルカの詩作品「六弦」の冒頭の「La Guitare fait pleurer les songs」が引用されております。

プーランク ヴァイオリン・ソナタ♫~メニューイン

プーランク ヴァイオリン・ソナタ♫~スーク

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