2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ラフマニノフ(1873~1943)のピアノ・ソナタ第2番はラフマニノフが完成させた2曲のピアノ・ソナタのうち最後の作品で1913年に書かれております。 これはピアノ協奏曲第3番を作曲して3年後にあたりすでに2曲のピアノ協奏曲と2曲の交響曲を作曲しておりラフマ…
1902年にドビュッシーと対面したラヴェル(1875~1937)は初めドビュッシー(1862~1918)に尊敬を払い続け、初期の作品にはドビュッシーの影響が色濃く反映されていますが、次第に明確な旋律や簡潔な様式を求め、18世紀の古典主義的な傾向をその作品に反映す…
「4つの小品作品119」はブラームス(1833~1897)が1893年に作曲したピアノ独奏のための性格的小品集です。 ブラームスが作曲した最後のピアノ独奏作品です。 第1曲は1893年5月に残りの3曲は1893年6月に着手されオーストリアのバート=イシュルでのブラーム…
「ピアノのための6つの小品作品118」は1893年に完成したブラームス最晩年のピアノ小品集です。 存命中に出版された最後から2番目の作品でクララ・シューマンに献呈されております。 ブラームスは初期・中期のオーケストラをそのままピアノに移したような雄大…
ブラームス(1833~1897)の初期の作品は大規模でエネルギッシュなものが多いですが、晩年は内省的な小品を多く作曲しております。 3つの間奏曲作品117はブラームスが1892年に作曲したピアノ独奏曲ですが、3曲ともブラームスの晩年の小品の特徴を備えてお…
「7つの幻想曲Op.116」は1892年の夏、ブラームス59歳の時に作曲を完成したピアノ曲集で、1879年に作曲された「2つのラプソディ」以来12年ぶりのピアノ曲です。 7曲の内のいくつかは1892年までにすでに書き上げられていたと思われますが、これに続いて同年…
「8つの小品」はブラームスが作曲したピアノの為の性格的小品集です。 1878年の夏頃、オーストリアの避暑地ペルチャッハで作曲されましたが、第1曲の初稿のみ1871年に書かれております。 1879年10月22日第2曲だけイグナーツ・ブリュルによって先行して作…
「パガニーニの主題による変奏曲」はブラ―ムス(1833~1897)が1862年から1863年にかけて作曲したピアノ独奏曲です。 1865年11月にブラームス自身によってチューリッヒにおいて初演されました。 パガニーニの有名な「カプリッチョ第24番イ短調」を主題とし…
「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」はブラームス(1833~1897)が1861年に作曲したピアノ独奏曲です。 当時28歳のブラームスがハンブルク近郊のハムで書いた作品で出版されたもののうち、唯一のフーガ作品を伴う大曲です。 初演は1861年12月7日ハンブル…
1853年ハンガリー系ヴァイオリニストの友人レメーニと演奏旅行に出かけたブラームスは、多分その際に知ったと思われる主題をもとに1856年までに13の変奏とコーダを持つ「ハンガリーの歌の主題による変奏曲」を書きます。 出版は1862年ジムロック社から出版さ…
ブラームス(1833~1897)の「自作主題のテ―マによる変奏曲」は1857年に作曲され、初版は1862年3月に出版されました。 子守唄のような優しい雰囲気を持つテーマと11の変奏曲から成っております。 作品9の「シューマンの主題による変奏曲」に比べると異なった…
東京音楽大学校友会第14回関西支部演奏会が来年4月29日(土)、奈良の秋篠音楽堂で開催される事に決まりました。 この演奏会は母校東京音楽大学の先生をゲストにお呼びして、在学生を中心にしながら卒業生と共に演奏会を行うものです。 例年楽しみにされてい…
この曲はブラームス(1833~1897)の作品「弦楽六重奏曲第1番」の中の第2楽章をブラームス自ら1860年にピアノ独奏用に編曲したものです。 1853年シューマン夫妻と出会ったブラームスはシューマン夫妻を尊敬し続けます。 その後故人となったロベルト・シュ…
ブラームス(1833~1897)はその生涯を通して自作の出版には極めて慎重で、自己批判の末破棄された作品は数多くあります。 ハンブルクで作曲された曲の大部分は破棄されましたが、その中で残り出版されたものとしてOp.4は貴重な作品です。 スケルツォ作品4…