ピアニスト谷真子Official Blog「message」

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2015-01-01から1年間の記事一覧

ラヴェル「鏡」より第1曲「蛾」~続私が現在受けているレッスン内容から~

<谷真子ピアノレッスン・ルーム「musica」より> ラヴェルの鏡第1曲から現在私が受けている♪阿部裕之先生♪のレッスン内容について書きたいと思います。 第1曲目は「蛾」というタイトルが付いています。 タイトル通り暗闇の光に集まる宙を舞う蛾の羽がきら…

ラヴェル「鏡」より第1曲「蛾」~続私が現在受けているレッスン内容から~

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ラヴェルのピアノ音楽とフランス語

<谷真子ピアノレッスン・ルーム「musica」より> ラヴェルのピアノ曲のタイトルは一風変わったタイトルが多いように思います。 もとはフランス語のタイトルが付けられていますが、日本語に訳される時に違ったように訳されているものも多いようです。 <フラ…

ラヴェルのピアノ音楽とフランス語

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メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49

フェリックス・メンデルスゾーン(1809~1847)はモーツアルトと同じく神童と称されたドイツロマン派の作曲家ですが、1829年20歳の時バッハの「マタイ受難曲」の公開演奏をバッハの死後初めて行ってバッハの音楽の復興に寄与したり、ライプツィヒ音楽院(作…

メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品49

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お勧めの演奏会~小菅優、樫本大進、クラウディオ・ボルケス ベートーヴェン ピアノ・トリオ

お勧めの演奏会をご案内いたします。 小菅優(ピアノ)、樫本大進(ヴァイオリン)、クラウディオ・ボルケス(チェロ)によるベートーヴェン ピアノ・トリオです。 2016年5月28日(土)、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール、14時開演で曲目はベート…

シューマン 幻想小曲集 Op.12

シューマン(1810~1856)の「幻想小曲集作品12」は8つの小品からなるピアノ曲集ですが、それぞれに詩的なタイトルが付けられておりながら、互いに深い関連性があり、統一感を持ってまとめあげられた作品です。 どの曲もファンタジー豊かな小品ですが、各曲…

ラヴェルの楽譜~版による記譜の違い

<谷真子ピアノレッスン・ルーム「musica」より> 現在私が取り組んでいるラヴェルの鏡について書きたいと思います。 なぜ演奏する時にあらゆる出版社の楽譜を見比べるのでしょうか。 楽譜には原典版と呼ばれるものと校訂版と呼ばれるものがありますが、基本…

ラヴェルの楽譜~版による記譜の違い

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ドビュッシー 前奏曲集第1巻・第2巻

クロード・ドビュッシー(1862~1918)は24曲の前奏曲を書き、それをそれぞれ12曲ずつの2巻の前奏曲集として出版いたしました。 前奏曲集第1巻は1910年に、前奏曲集第2巻は1913年に完成いたしております。 ショパンの「24のプレリュード」やバッハの「平均…

ヴィヴァルディ 調和の霊感 作品3

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741)はヴェネツィアでヴァイオリン奏者の息子として生まれ1703年に司祭になりますが、病気の為祭壇に立つのは免除され指揮者として活躍いたします。 欧州各地にも頻繁に旅して華やかな活躍をしますが、奇矯な行動のため…

ラフマニノフ 24の前奏曲

ラフマニノフ(1873~1943)のピアノ曲の中で「前奏曲Op.3-2」と「10の前奏曲作品23」と「13の前奏曲作品32」の24曲を合わせたものがラフマニノフの24の前奏曲と呼ばれております。 ******* ラフマニノフが「前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2 鐘」を作曲したの…

ショパン 24のプレリュード Op.28

ショパン(1810~1849)とジョルジュ・サンドとの結核療養を兼ねての二人の最初の逃避行は1838年秋からのスペイン・マジョルカ島旅行でした。 この旅の中、1839年1月マジョルカ島で完成したのが「24のプレリュード Op.28」でした。 このプレリュードという…

ドビュッシー 12のエチュード

ドビュッシー(1862~1918)の「12のエチュード」はクロード・ドビュッシーの最晩年の作品ですが、1915年に作曲され1916年12月にパリで初演されております。 「a la memoire de Chopin」としてショパンに捧げられております。 1914年第1次世界大戦の勃発と…

ドビュッシー 子供の領分

MESSAGE ドビュッシーの子供の領分はクロード・ドビュッシ(1862~1918)が1908年完成させたピアノのための組曲です。 1908年デュラン社から出版されその年の12月にはイギリス人ピアニストのハロルド・バウアーによってパリで初演され好評を得ました。 当時…

シューベルト ピアノ・ソナタ 第13番D.664、第21番D.960

MESSAGE シューベルトは18歳から最晩年の死の直前までピアノ・ソナタの創作に意欲を持ち続け完成曲とみなされているものだけでも計11曲を書き残しております。 ところが、そのうち生前に世に出た作品はわずか3曲にすぎません。 ピアノ・ソナタに関する限り…

暗譜の仕方

<谷真子ピアノレッスン・ルーム「musica」より> 暗譜の仕方には様々な方法があります。 現在のクラシックのピアノソロのコンサートスタイルでは、ピアニストは暗譜で弾くのがほとんどですが、(リヒテルは楽譜を見て弾くことにこだわりを持つピアニストで…

シューマンの幻想曲の暗譜の仕方

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リスト コンソレーション(慰め) S.172

MESSAGE リスト(1811~1886)の「コンソレーションS.172」は原題はフランス語で「Consolations,Six Pensees poetiques」(慰め、6つの詩的思考)と言われ、これは1830年出版のサント・ブーヴの詩集「コンソラシオン」にインスパイアされたものです。 リス…

ショパン ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 英雄

MESSAGE ショパン(1810~1849)が初めて作曲したポロネーズは7歳の1817年に書いたト短調のポロネーズですが、その後もショパンは生涯にわたって16曲のポロネーズを生み出しました。 軍隊ポロネーズと幻想ポロネーズと英雄ポロネーズが有名ですが、この英雄…

ブラームス ピアノ協奏曲第1番 二短調 作品15

MESSAGE ヨハネス・ブラームス(1833~1897)は全部で2曲のピアノ協奏曲を残しておりますが、1858年2月に完成されたこの第1番は最初からピアノ協奏曲として着想されたものではありませんでした。 ブラームスが20歳の1854年3月に「二台のピアノのためのソナ…

リスト ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

MESSAGE リスト(1811~1886)のピアノ・ソナタロ短調S.178はリストが作った唯一のピアノ・ソナタです。 1852年から1853年にかけて作曲され1854年出版されました。 リストに献呈されたシューマンの幻想曲ハ長調への返礼としてシューマンに献呈され初演は1857…

スクリャービン ピアノ・ソナタ第3番 作品23

MESSAGE ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービン(1872~1915)の作品は20世紀ロシア・ルネッサンスに属しておりますが、それまでの伝統的で保守的な芸術感とは袂を分かち、新しい神秘的な思想で超自然的な創造活動を繰り広げた作曲家です。 スクリャ…

阿部裕之先生演奏会お知らせ

INFORMATION 「第6回中務晴之&Friends」のコンサートに私がプライベートで師事しております♪阿部裕之先生♪が出演されますのでお知らせ致します。 大阪公演 ドルチェ・アーティスト・サロン06-6377-1117 2015.12.15(火)19:00~ 東京公演 パウエル・フルー…

ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」

MESSAGE 19世紀後半は世界的に民族意識が高まった時代で音楽においても相次いで民族主義的な作曲家が輩出しましたが、バラキレフ、ボロディン、キュイ、リムスキー=コルサコフ、そしてムソルグスキーという「ロシア五人組」と呼ばれる作曲家グループもその…

ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第3番 二短調 作品30

MESSAGE ラフマニノフは1917年、革命を避けてロシアを離れ翌年アメリカへ移住致しましたがアメリカを訪れたのはこの時が初めてではありませんでした。 アメリカのコンサート協会からの招聘を受け1909年の秋アメリカ各地で演奏旅行を行ったわけですがその時の…

ラヴェル マ・メール・ロア

MESSAGE ラヴェルの「マ・メール・ロア」はラヴェルが「マザー・グース」を題材にして作曲したピアノ4手連弾の組曲です。 子供好きのラヴェルが友人の2人の子どものミミとジャンのために作曲しこの二人に献呈されたものです。 ******* <マザー・グー…

ショパン 即興曲 4曲

MESSAGE 19世紀のロマン派時代には、自由な形式で気の赴くままに心の変化を捉えた性格小品が多数書かれました。 即興曲もその内の一つでソナタ形式やロンド形式にはまらない作品ですが、即興に作ったというよりは作曲者が謙遜の意味を込めてそう銘打ったと言…

シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54

MESSAGE シューマン(1810~1856)のピアノ協奏曲イ短調はシューマンが遺した唯一の完成されたピアノ協奏曲ですが、シューマンは若い頃からピアノ協奏曲の作曲を試みていたことは確かなようで、管弦楽の用法に苦心し未完成に終わっていたようです。 しかし18…