2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
10/30、東京・初台の東京オペラシティで開かれていた第85回日本音楽コンクール(主催=毎日新聞社・NHK、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業)の本選会のピアノ部門で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を奏でられた樋口一朗さん(20)=福岡県出身…
第70回全日本学生音楽コンクールピアノ部門大阪大会小学校の部本選を聴きに東梅田のフェニックスホールまで行ってまいりました。 難関の予選を通過された入選者11名によるモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全楽章の演奏でしたが、本選…
合唱幻想曲Op.80はベートーヴェン(1770~1827)が1808年に作曲した独奏ピアノと管弦楽を含む合唱曲です。 交響曲第5番と同時期の作品で、バイエルン国王マクシミリアン1世に献呈されています。 『第九交響曲』の「歓喜の合唱」の原型をなす作品で、管弦楽…
ピアニストの演奏する姿と言えば本番の舞台でドレスを身に付け目にも止まらぬ早業や心に響く音楽を披露する姿をイメージする方が多いと思います。 そのために普段のピアニストはどんな練習をしているのでしょうか? まず毎日スケール全調を練習するのはウオ…
門下の生徒さんのStudent Concertのために新大阪のB-tech Japan Osakaのスタジオまで行ってきました。 使用ピアノはウイーンのベーゼンドルファー・インペリアルという世界の銘器ですが、皆さんその大きさと豊かな音量に驚いていたようです。 良いピアノは音…
「ノルマの回想」はリストが1841年にベッリーニ作曲のオペラ「ノルマ」の主題に基づいてピアノ独奏用に編曲した難曲のオペラ・パラフレーズです。 ベッリーニ オペラ「ノルマ」のスコア プレイエルの社長の妻のカミーユ・プレイエルに献呈されています。 リ…
普段は調律は1年に1回来て頂いているのですが、今回はオーバーホールの直後という事もあり、狂いが激しいので半年で調律に来て頂きました。 技術の方は業界では凄腕で有名なコンサート・チューナーの菊池和明さんです。 菊池さんとは私が高校生の時からの…
この曲はリストがワーグナーのオペラ「タンホイザー」の中の第3幕第1場の”巡礼の合唱”から編曲したものです。 場面は「タンホイザー」第3幕第1場のローマから戻ってきた巡礼の一行による合唱の場面に対応しておりますが、音楽は実際には同オペラの序曲に…
私は3歳の時からピアノの個人レッスンを受けておりますが、4つ違いの姉がピアノを習っていた影響でバイエルを2か月で修了するという先生も驚く子供だったようです。 教本は常に8冊くらいはしており多い時は10冊を超えることもありました。 曲に好き嫌い…
昨年の本選プログラムより 第70回全日本学生音楽コンクール大阪大会本選が来る10月30日(日)、10時より大阪のフェニックスホールで開催されます。 予選を勝ち抜かれた小学生11名、中学生9名、高校生9名が当日、本選の場で戦われます。 入場券は各部門入れ替…
今日はピアニストへの基礎の奏法について書かれたご本を2冊ご紹介します。 ♫「ピアノ演奏法の基本」~美しい音を弾くために大切な事 元東京芸術大学名誉教授の故中山靖子先生が書かれたご本ですが、ピアノ演奏法の基本について丁寧に分かりやすく説明されて…
東京音楽大学時代にお世話になった女性作曲家の宮原節子先生が先日10/5、東京のすみだトリフォニーホールで新曲の演奏会を開かれました。 新曲のタイトルは「時の傾斜・・・オーボエとチェロの為に・・・」です。 宮原節子先生は東京芸術大学音楽学部附属音…
なら100年会館ホールまで第26回日本クラシック音楽コンクール奈良本選の審査に行ってまいりました。 平均点80点以上の人が全国大会へ進む事ができます。 厳しい関門だと思います。 一緒に審査に入られた先生方とお写真をとって頂きました。 左から谷真子、福…
第26回日本クラシック音楽コンクールの奈良本選の高校生・大学生・一般の部の審査を依頼されましたので審査を致します。 日時 2016年10月9日(日)午後 会場 なら100年会館 中ホール 先日、奈良予選の高校・大学一般の部も審査いたしましたが、本選に残られ…
リストの「調べのないバガテル」は音楽史上最も古い「調がない事を宣言した音楽」でリスト最晩年の1885年に作曲されました。 リストは1873年にヴァンサン・ダンディらに「私は調性を抹殺したい」と語り、伝統や因習を否定する作曲をしておりましたが、当時の…
私がプライベートで師事する阿部裕之先生の演奏会が来る11月11日(金)19:00より大阪倶楽部4階ホールにて開催されます。 今回は「エスキス、パリの晩秋」と銘打って開催されますが、ゲストはヴァイオリニストの深山尚久さんです。 プログラム ラヴェル 高雅…
「灰色の雲S.199」は1881年晩年のリスト(1811~1886)が作曲したピアノ曲ですが、深い悲しみを感じさせ宗教色の濃い作品です。 リストは晩年に調性からの離脱を試みる実験を続けていましたが、シェーンベルクの実験より25年も先んじて非機能的な和声法を…