モーツァルト ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478/Mozart Piano Quartet Nr.1 g-moll K.478
ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K.478はモーツァルト(1756~1791)が作曲したピアノ四重奏曲です。
モーツァルトの主要ピアノ三・四・五重奏曲9曲は1曲を除いてウイーン時代の1784~1788年の作品です。 当時のウイーンではピアノが社交的な楽器として愛好されており、またこの時期はモーツァルト自身が人気ピアニストだった事もあってピアノ協奏曲を含めた作品が数多く作られております。
ピアノ四重奏曲第1番は1785年10月16日ウイーンでオペラ「フィガロの結婚」の創作の合間をぬって作曲され、同年12月にウイーンのホフマイスターから出版されました。
モーツァルトの友人で作曲家でもある出版社アントン・ホフマイスターはアマチュアが家庭で演奏する音楽を出版しひと稼ぎしようともくろんでモーツァルトに3曲のピアノ四重奏曲を作曲してほしいと頼みました。
しかし完成した第1番を受け取った出版社側は「一般大衆には受け入れにくい難解な作品」と苦情を呈したためモーツァルトは出版社との契約を解除しました。
その後、別の出版社のアルタリアから第2番を出版しましたが第3作目は作曲されませんでした。
第1楽章 ト短調
ソナタ形式による楽章で厳格で険しい面持ちの極めてドラマティックな曲想です。
♫モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 第1楽章♫~シュナーベル
第2楽章 変ロ長調
情緒豊かでメロディックな曲想です。
♫モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 第2楽章♫~シュナーベル
第3楽章 ト長調
ロンド・ソナタ形式によるフィナーレです。
♫モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番 第3楽章♫~シュナーベル
♫モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番♫~プレヴィンとN響首席奏者