モーツァルト(1756~1791)のピアノ協奏曲第9番は1777年1月ザルツブルクにて作曲されたモーツァルト初期のピアノ協奏曲です。
愛称のジュノムは、当時ザルクブルクを訪れこの曲を注文したフランスの女流ピアニストのヴィクトール・ジュナミの名から由来し、第1楽章冒頭からすぐに独奏ピアノが登場する事や技巧的で華やかなピアノは彼女のピアニストとしての実力がうかがえます。
第1楽章冒頭でオーケストラの呼びかけに呼応し、独奏ピアノが登場するのは、モーツァルトには珍しく後にベートーヴェンで見られるようになります。
また第2楽章の短調も初めてで、第3楽章のロンドの間のメヌエットはジュナミの父が舞踏家であった事を意識したと思われます。
モーツァルトはこの曲を良く演奏していたため、多くのカデンツァが残されております。
♫モーツァルト ピアノ協奏曲第9番♫~アルフレッド・ブレンデル
♫モーツァルト ピアノ協奏曲第9番♫~マレイ・ペライア