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Bösendorfer Model 290 Imperial

先日2月に、B-Tech Japan大阪スタジオで行いました録音の時に使用したコンサートグランドピアノは、オーストリアウィーンのベーゼンドルファー・モデル290インペリアル(Bösendorfer Model 290 Imperial)です。

インペリアルとは、「帝王の」と言う意味ですが、290cmあり、名前の通りとても大きなコンサートホール用グランドピアノです。

音色は、いぶし銀のような重量感があり、響きがふくよかで、とても多彩な音色が出ます。

鍵盤が通常の88鍵より多く97鍵あり、バルトークラヴェルドビュッシーなど、88鍵よりさらに下の低音の追加音符が書かれた曲があります。インペリアルピアノでないと、弾けない曲です。低音による倍音効果により、よりふくよかな響きがします。

鍵盤が1オクターブ程多いことで、普段のピアノとは、視覚的に鍵盤の数が多く、距離感が違いますので、うまく弾きこなせるように慣れるまで時間がかかります。

今回の録音では、1日しかスタジオを取っていませんでしたので、録音したものを聴く時間はなく、午前中から夕方まで、10分ほどの休憩2.3回程以外は、5時間程ひたすら弾き続けましたが、(エンジニアの方が良いものとそうでないものを書いておられました)菊池和明さんの調律も素晴らしく、ピアノの多彩な音が鳴り響いていました。

ドイツで録音のお勉強をされたエンジニアの瀬口さんのお話だと、ホールで響き渡るような感じではなく、スタジオで近くで弾いているように撮れているそうです。

録音曲目

シューベルトFranz Schubert 

即興曲 作品90 D899

Impromptus Op.90 D899

Ⅱ:Allegro(Es dur)

Ⅲ:Andante(Ges dur)

Ⅳ:Allegretto(As dur)

♪バッハ=ブゾーニ Bach=Busoni

シャコンヌ

Chaconne

ドビュッシー Claude Debussy

映像第1集

Image Ⅰère sèrie

Ⅰ:水の反映

Reflets dans l’eau

Ⅱ:ラモー礼賛

Hommage à Rameau

Ⅲ:運動

Mouvement

ラヴェル Maurice Ravel

ラ・ヴァルス

La Valse

・・・風に

A la manière de…

シャブリエ風に

“Chabrier”

ボロディン風に

“Borodine”

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