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合わせとレッスン通訳のお仕事

2月21日に、salon classicでのチェロのコンサートでシューマンの幻想小曲集作品73を演奏するため、芦屋市まで合わせに参りました。

ウイーンの名巨匠パウールバドウーラ・スコダにも薫陶を受けたことがあるそうで、最初は通して合わせます。後は細かいところの音楽的な打ち合わせです。

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トルコの楽器メーカーのチェロを数年前に買われたと以前お話しされていましたが、先日のトルコ地震で楽器製作者のご兄弟が亡くなられたため、エルガーの愛の挨拶を録画し、すぐに送られていました。

その後は、あるコンサートに出られる方のチェリストによる室内楽レッスンを受講される方の通訳をお願いされていたので、レッスンをお聞きし、英語← →日本語変換によるレッスン通訳を致しました。

挨拶のような感じから始まり、音楽的に深い内容を英語、日本語で先生と受講生の方にお伝え致しました。

ヤナーチェクのおとぎ話という曲で、大変美しい曲ですが、王女様と王子様によるおとぎ話が題材となっています。

音楽による物語の描写や、拍の取り方、音楽の持って行き方などを詳しくレッスンされ、みるみるうちに変化致しました。

訳していると、ただ言葉だけではない、音楽的な内容からアドバイスした方が分かりやすいかなと感じられるところでは、同じピアノ奏者としての視点から、噛み砕いてまた直訳ではありませんが音楽的な内容を含めてお伝え致しました。

レッスンでは概して言葉だけの問題ではなく、内容による意思疎通が出来ないことが往々にしてあるためです。

通訳というのは普段あまりしませんが、語学←→語学だけの脳を使う時より、音楽、楽譜を読む、演奏する時は、数学的脳を使うこということがよく分かりました。それに加えて、他言語だと語学脳も使います。

要は楽譜を読む時は拍を数えることにより、無意識に、拍子による数の計算をしているということが実感として分かりました。これは楽譜を指導する時にも、楽譜を読む脳の使い方として、役立ちそうだなと思いながら、終了となりました。

レッスン受講生の方より、先生と通訳者に御礼にお菓子を頂きました。

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