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旧ワルシャワ高等音楽院院長Prof.Kazimierz Gierzodの思い出(中学生)

ワルシャワ高等音楽院(ショパン音楽大学)元院長ゲルジョード先生に初めてお目にかかったのはまだ中1になったばかりの頃でした。 ♪ゲルジョード先生♪は相愛大学客員教授でもいらしたので相愛音楽教室の熱意ある生徒は相愛大学で個人レッスンをして頂く事ができました。

私はその年の全日本学生音楽コンクール中学校部門の本選の課題曲の「ショパンスケルツォ1番」を見て頂きました。初めは聞き慣れないポーランド語に驚いたのを今でも覚えています。

まず大きくアドヴァイスを受けたのが真ん中のクリスマスキャロルの部分でした。「ここのメロディはポーランドでは誰もが知っている有名な民謡です。」と原曲の民謡のメロディを大きな声で歌って下さいました。 そしてショパンの作曲したスケルツォ1番のクリスマスキャロルの部分を弾いて下さったのですがその心に染み渡る音楽は初めて聴くピアノでした。

Prof. Kazimierz Gierzod performs  F.Chopin.(ゲルジョード先生のショパン演奏)♬          

その当時お習いしていた故片岡みどり先生(相愛大学名誉教授)とゲルジョード先生は個人的に親しくなさっていたのでその後も何度も片岡先生のお宅でプラィベートレッスンをして頂きました。バッハのいろいろな曲やモシュコフスキーやショパンのロンドやショパンの華麗なる変奏曲などを見て頂きましたが、いつも音楽の基本を厳しくご指導頂いたように思います。

中1の時、学音の本選で弾き入賞したショパンスケルツォ1番を(コンクール直前のレッスンの際片岡先生のお宅で先生に言われて録音したものですが)クリスマスキャロルの部分から最後まで楽譜の一部と共に現在you tubeにアップしております。

F.Chopin  Scherzo  No.1  h-moll  Op.20 ( Masako Tani)ショパンスケルツォ1番クリスマスキャロルより♬      

今もゲルジョード先生のお元気で演奏されるお姿をyou tubeで拝見し中学生時代に厳しくレッスンして頂いた事を懐かしく思い出します。

ゲルジョード先生と(中1)

参考ブログ

ショパン スケルツォ1番について

ショパン スケルツォ2,3番について