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第9回日本ピアノ教育連盟ピアノ・オーディシヨン全国優秀者演奏会(小5)

今日は私が小学5年の時、第9回日本ピアノ教育連盟ピアノ・オーディションで全国優秀者演奏会(当時は入選者演奏会と呼ばれていました)に出場した時の思い出とこのコンクールの詳細について書こうと思います。

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上野学園 石橋メモリアルホール全国優秀者演奏会にて 

W.A.Mozart Piano Sonata No.16 C dur K.545 2Satz,3Satz♫       

毎年7月になると「JPTA 公益財団法人 日本ピアノ教育連盟 ピアノ・オーディション」というコンクールの要項が発表され今年は第32回になります。通称[教育連盟」といったり「ピアノ・オーディション」と簡略に言われますが,年齢別に8つの部門に分かれておりまず地区予選が行われます。そこで優秀賞と奨励賞が出され優秀賞をもらった人は全国大会に進みます。

課題曲は全日本学生音楽コンクールほど難しいものではありませんのでピアノを真面目にお勉強している人にとって挑戦はしやすいですが、優秀賞を頂いて全国大会に進むのは相当に厳しい関門だと言えると思います。その当時は優秀賞を頂くと「本選出場之証」という賞状を当時の審査委員長の故安川加壽子さんのお名前で頂きました。


次は東京で行われる全国大会ですが課題曲は地区予選とは別のものになります。全国から選抜された人が集まってきますのでこの全国大会で弾けるだけでも素晴らしい事です。私もそれしか考えておらず課題曲の中から自分で選んだモーツァルトのピアノ・ソナタ16番K.545ハ長調を無心に練習した思い出があります。

全国大会は家族旅行を兼ねて家族全員で東京には行きましたが、父と姉が東京見物をするのを横目で見ながら私はスタジオを借りて練習をしました。全国大会は銀座のヤマハホールで行われましたが、緊張する事なくいつも通りに弾けたように思います。

結果発表で私の番号が呼ばれ翌日の入選者演奏会で演奏させて頂ける事になりました。母は慌ててピアノスタジオの予約を取りに電話まで走って行ったそうです。

翌日の入選者演奏会はトップバッターの奏者でしたので、翌朝6時ごろから渋谷の宮益坂にある三浦楽器の方にお願いしてピアノの練習室を貸して頂き早朝練習をして演奏会に出ました。

その時一緒に出演した方々も皆さん今も音楽活動を精力的に続けていらっしゃいます。

後日教育連盟の方から会報と石橋メモリアルホールでのパネル写真を送って頂きましたが、その会報の中にお亡くなりになられた藤田晴子さんが入選者演奏会での奏者へのコメントを書いて下さっていました。私のモーツァルトを大変褒めて頂けたので一生懸命頑張って良かったと子供心に思った思い出があります。

小さい時の大変さは大人が思う程には子供は覚えていません。中学、高校となるとやらなくてはいけない事も増えてまいりますので、時間のある小さい時にピアノの基礎を身に付けておくのは良い事なのではないかと思います。

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