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ベルギーのCelllist Nicolas Deletailleニコラ・デルタイユ氏の古楽器の音に心が癒される音楽

今日はべルギーのチェリストのニコラ・デルタイユさんとのデュオコンサートのエピソードについて書きます。

 

 ニコラ・デルタイユさんとは芦屋にある♪サロン・クラシック♪のオーナーの中西淳子さんのご紹介で二度デュオ・コンサートを行いました。

ニコラ・デルタイユさんは若手のチェリストですがベルギーのブリュッセル王立音楽院の准教授でもいらっしゃいます。音楽に敬虔に向き合われる姿勢は若きピューリタンという感じの方です。

一度目は私の自宅でチェロの小品を何曲か演奏致しました。その時の演奏はyou tubeにアップしております。         

https://www.youtube.com/watch?v=nYYP-f00kgg         

https://www.youtube.com/watch?v=bZhb69jev40 (他)

ニコラ・デルタイユさんはアルぺジョーネという古楽器にも深い造詣がおありになりウイーンの巨匠のPaul Badura-SkodaとシューベルトのCDを出していらっしゃいます。私の自宅のCDラックに、廃盤になった古いPaul Badura-Skodaのピアノフォルテによるベートヴェンのピアノ・ソナタ全集があるのを見つけられて大変驚いていらっしゃいました。またハイドンモーツアルトの生家の古楽器の絵葉書を見つけられてとても懐かしそうにされていました。          

アルぺジョーネCD紹介 http://ml.naxos.jp/album/FUG529

私の家にはイタリア語、ドイツ語、フランス語と辞書がとても多いのですがその中に伊英辞典を見つけられ「Io parlo italiano anche.」と嬉しそうにイタリア語でお話しされていました。デルタイユさんは日常会話はフランス語ですがクリスチャンの多いヨーロッパの人にはイタリア語は憧れの言語のようです。

二度目は芦屋のサロン・クラシックでドビュッシーのチェロ・ソナタを演奏致しました。この曲はお互いが拍に厳格に弾かないと合わないのですが本番はドビュッシーの世界を表現できたのではないかと思っています。

ニコラ・デルタイユさんのチェロは音楽が穏やかにゆったりと流れていきヨーロッパの風景が目に浮かんでまいります。喧噪の日本ではあの緩やかなテンポを保つのは難しくデルタイユさんのチェロには聴いていて心が癒されるものがあります。
                  

ドビュッシー チェロ・ソナタ              

 https://www.youtube.com/watch?v=maujknp81qE              

 https://www.youtube.com/watch?v=wRyxH2OU8ug 

ニコラ・デルタイユ氏公式サイト