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交響曲の父「ハイドン」

MESSAGE 

モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

ハイドン(1732~1809)は「交響曲の父」と呼ばれ、 その時代からすれば長生きをした人です。 モーツァルトも随分慕っていたようで、ハイドンがイギリスに立つ前の今生の別れとなった日の事は、ハイドンにも心にひっかかるものがあったようです。  モーツァルト(1756~1791)の方が先に亡くなるわけですが、ハイドンのお葬式にはモーツァルトのレクイエムが流されたそうです。 

ハイドンのシンフォ二ーは誰でもが音楽の授業などで聴いた事があるという曲が多いですが、一説ではハイドンの作曲ではと言われていた「Toy Symphony」(おもちゃのシンフォ二ー)はどなたでも小さい時歌い踊った覚えがあるのではないかと思います。(おもちゃのシンフォ二ーはL.モーツァルトの作曲、エドムント・アンゲラーの作曲という説もあり、作曲者は諸説ありますが、いずれにしても楽しい曲です。)

♫「おもちゃのシンフォ二ー」にリンク致しますのでどうぞお楽しみ下さい。♫

ハイドン

ハイドン

ハイドンの生家

ハイドンの生家

ジュニア音楽図書館「交響曲の父ハイドン」~私が子供の頃読んでいた本です。

ジュニア音楽図書館

ハイドン交響曲第101番「時計」、第94番「驚愕」

ハイドン交響曲101番、94番

♫ハイドン交響曲第101番「時計」にリンク致します。♫

この「時計」という標題はハイドンが付けたものではありません。 しかし当時ウイーンで流行っていた音楽時計がハイドンの中にモチーフとしてあったのではないかと言う人もいます。  第2楽章の伴奏のリズムが時計を連想させてくれます。

♫次はハイドン交響曲第94番「驚愕」にリンク致します。♫

この「驚愕」という標題もハイドンが付けたものではありませんが、当時から人々はそう呼んでいたようです。 2楽章のアンダンテの静かな部分で突然ティンパニーなど全楽器がforteになりますので、ハイドンが聴衆を眠らせないためにそう作ったのではないかとささやかれ当時から「surprise]と呼ばれていたようですが、真偽は確かではないようです。

ハイドン交響曲第94番「驚愕」、第92番「オックスフォード」、第104番「ロンドン」

ハイドン交響曲「ロンドン」他

ハイドン交響曲第104番「ロンドン」にリンク致します。

一連のロンドン協奏曲(ザロモン・セット)の最後の曲ですがこの標題もハイドンが付けたものではありません。 締めくくリに相応しい堂々とした曲です。 

この曲を演奏した後、ハイドンはウイーンに戻り、その後は交響曲は一曲も作曲しておりません。

ハイドンオーストリアを代表する作曲家ですが、パパハイドンと呼ばれ多くの人に敬愛されていたようです。 

CDや本に興味のある門下の方は受付までお尋ね下さい。

明日は武満徹と文学について書きます。

参考ブログ

室内楽を聴く楽しさ(ハイドン弦楽四重奏曲)」