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東京音楽大学大先輩 広上淳一東京音楽大学教授(指揮者)~「指揮法」の講義

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モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

今日は指揮者の♪広上淳一東京音楽大学教授♪について書きます。

広上先生は東京音楽大学の大先輩ですが、1984年の第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールで優勝し、審査員だったアシュケナージにその才能を認められ世界的な活躍をなさって来られた指揮者の方です。

2008年より♪京都市交響楽団♪常任指揮者としても精力的な活動を行っておられます。 また現在は京都市立芸術大学客員教授もなさっていらっしゃいます。

私も学生時代に広上先生の「指揮法」の講義を受けましたが、大変熱心な先生で良く分かる楽しい講義でした。 ちなみに東京音楽大学という所は、基本的には教科書というのはございません。 先生方は手作りのプリントを毎回持ってこられ、それに基付き講義をされます。 ですから学生は自分でそのプリントに講義の書き込みをし、ファイルして、自分だけの教科書を作っていかなくてはいけません。 

学内で東京音大学生オーケストラが演奏する際には、広上先生がいつも指揮をなされ、私はモーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」などは在学中たびたびお聴きし、ワーグナーの楽劇「ニュールンベルクのマイスタジンガ―」などの演奏も聴いたことがあります。

音楽のお勉強は全て自らのエネルギーとの戦いです。 自分でモティベーションを見つけ、自分の心と戦い、自らエネルギーを発熱させなければ誰も何もしてくれません。 立ち止まりずっと休憩していても誰も何も言わず、舞台を降りるのも頑張るのもみな自分の自由です。 

ですから修行の世界と言われるのだと思いますが、最終的には「音楽」を捨てられるのか否なのか、それにかかっていると思います。 「音楽」を捨てられなければ頑張るしかありません。 音楽家の人で何の挫折もなく人生を邁進してきたという人は私はまだ今までに聞いたことがありません。 みないろんな事を乗り越えて、ミューゼの神と向き合っているのです。

では京都市交響楽団、指揮広上淳一氏の♫ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」の演奏♫にリンク致します。 (京都市交響楽団は全国で唯一の自治体直営のオーケストラです。) どうぞお楽しみ下さい。

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序曲「謝肉祭」作品92

ドヴォルザークが作曲した演奏会用序曲「自然と生命と愛」の中の一曲です。 「自然の中で」作品91、「謝肉祭」作品92、「オセロ」作品93の3曲から成っています。 序曲「謝肉祭」は人気が高く良く演奏されます。