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東誠三先生東京音楽大学非常勤講師(ピアニスト)~「ソルフェージュ」の講義

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モーツァルトのクラビコードとピアノフォルテ

音楽大学は一般大学と違って実技の学校ではありますが、だからと言ってピアノのレッスンだけを受けに行くレッスン・ルームではありません。 大学ですから音楽に関する様々な授業が開講されており、卒業するためにはそういう科目のお勉強を終了しなくては卒業できません。 

そういう科目の一つに「ソルフェージュ」という科目があります。 ♪ピアニストの東誠三先生非常勤講師♪もソルフェ―ジュの授業を持っておられました。 他のソルフェージュの先生もパリのコンセルヴァトワ―ル出身の素晴らしい先生方でソルフェージュの授業も大変レヴェルが高く充実しておりました。

東先生は東京音楽大学の大先輩で日本を代表するピアニストの方のお一人ですが、お忙しい中、東京音楽大学の非常勤講師として母校の後輩をご指導もして下さりながら、現在は東京芸術大学の准教授としても精力的に活動をなさっていらっしゃいます。 

東京音楽大学進学後、パリのコンセルヴァトワ―ルでもお勉強をしていらっしゃるので、(ピアニストとしてはもちろん有名な方ですが)ソルフェージュも素晴らしい授業をなさいます。 フランスは古くからソルフェージュ教育の重要性を推進してきた国です。 日本も最近はやっとソルフェージュ教育の重要性が浸透してまいり、趣味の方でもピアノと並行してソルフェージュを習われる方が増えてまいりましたが、音楽大学に入学した後もソルフェージュという授業はあります。

ソルフェージュはピアノと同じように個人の先生にお習いする方も多いですが、私の場合は大阪の♪相愛音楽教室~現相愛大学附属音楽教室♪に通っておりました。 土曜日の午後かなり長時間に渡って聴音、楽典、新曲視唱などの授業が行われます。 学校と同じように試験も父兄の個人懇談もあります。 試験の結果でクラスが決められ、1年に1回実技テストもあり、卒業時の実技テストで一番の人は卒業演奏会に出演します。 

相愛音楽教室は関西では一番伝統のある音楽教室ですが、卒業生には毎日コンクールの入賞者の方も多く、世界的に有名な音楽家も多く輩出している音楽教室です。 私が東京音楽大学ソルフェージュの試験で上級に入れたのは、相愛音楽教室のおかげだと思っております。 

明日はその相愛音楽教室の中学3年の実技テストで弾いたハイドンのピアノ・ソナタHob.16-50ハ長調について書きます。 この曲を弾いて首席となり卒業演奏会に出演させて頂け、卒業演奏会ではリストの「小人の踊り」とベートーヴェンのピアノ・ソナタ3番を演奏する事ができた思い出の曲です。