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サン=サーンス/リスト 死の舞踏 S.555|Saint-Saens/Liszt Totentanz S.555

サン=サーンス/リスト「死の舞踏Totentanz(独) S.555」はフランスの作曲家、サン=サーンスによる交響詩「死の舞踏Dance macabre(仏) 作品40」をリストが1876年に編曲したものです。

(これより前にリスト自身も同名の「死の舞踏(「怒りの日」によるパラフレーズ)Totentanz S.126」というピアノと管弦楽のための作品を作曲しております。)

リスト Totentanz S.126♫~ツイメルマン(ピアノ)、小澤征爾(指揮)

リストは同時代の作曲家のオペラの有名旋律や歌曲、管弦楽作品などをピアノ用に編曲しておりますが、ピアニストとして活躍していた頃の作品と、ワイマールで作曲活動に重点をおいていた頃とは異なるものがあります。

この作品は後者に属するもので極端なデフォルメや構成の作り変えなどは基本的に行なわれておらずサン=サーンスの原曲に従ったものとなっております。

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原曲の「死の舞踏Dance macabre 作品40」はサン=サーンス(1835~1921)の作曲した交響詩です。

フランスの詩人アンリ・カザルスの奇怪で幻想的な詩にインスパイアされて1874年に管弦楽として作曲したもので、午前0時の時計の音とともに骸骨が現れて不気味に踊り始め、次第に激しさを増してゆくが、夜明けを告げる雄どりの声が響き渡るや墓に逃げ帰り辺りが再び静寂に包まれるまでを描写的に描いたものです。

サン=サーンス自身の編曲による2台ピアノ版があります。

サン=サーンス 死の舞踏 作品40♫~管弦楽

サン=サーンス 死の舞踏 作品40♫~2台ピアノ

サン=サーンス/リスト/ホロヴィッツ 死の舞踏♫~ホロヴィッツ(ピアノ)

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