べートーヴェン、ピアノ・ソナタ第5番は初期に作曲された3曲のピアノ・ソナタのうちの最初の1曲で1798年完成しております。
今年の第70回全日本学生音楽コンクールの小学校の部の本選の課題曲の一つとなっております。
ハ短調ー変イ長調ーハ短調の3楽章構成となっており、短調のソナタの緩徐楽章を下属調の平行長調にするのはベートーヴェンの好んだ手法です。
第1楽章 ハ短調
べートーヴェンらしい熱情と悲愴とをたたえた曲です。力強く勢いあふれる第一主題となだらかに流れる第ニ主題を持ちます。ソナタ形式を比較的易しく学習できる曲で、初心者が初めて手掛けるベートーヴェンのソナタとして選ばれることが多いです。
第2楽章 変イ長調
展開部の省略されたソナタ形式。
初期作品ながらすでにベートーヴェンの緩徐楽章ならではの崇高な美しさを持っております。 まだ手の小さい学習者には意外と難しいかもしれません。
第3楽章 ハ短調
ピアニシモとフォルティシモが交互に激しく訪れるため音量バランスのコントロールに苦労する作品です。
♫ベートーヴェン ピアノソナタ第5番♫~アラウ
♫ベートーヴェン ピアノソナタ第5番♫~ギレリス