べートーヴェン
2018年2月4日(日)、午後7時から豊中市立文化芸術センターでベルギーのチェリストのニコラ・デルタイユ氏とベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番を演奏致しますので、今日はベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番について書いてみようと思います。 2012…
ベートーヴェンのピアノソナタ第6番作品10-2は今年の全日本学生音楽コンクールの小学校の部の本選の課題曲の一つですが、3曲からなる作品10のピアノソナタのうちの第2曲にあたります。 作曲年は1796年から1797年にかけてだと思われます。 形式的に…
ベートーヴェン(1770~1827)はドイツの作曲家ですが、バッハの作品が旧約聖書と呼ばれるのに対してベートーヴェンの作品は新約聖書と呼ばれ、日本では「楽聖」とも呼べれております。 ベートーヴェンは1792年7月、ロンドンからウィーンに戻る途中ボンに立…
ベートーヴェンのピアノソナタ第18番作品31-3は1802年にベートーヴェンが完成したピアノソナタですが、第4楽章の主題が狩猟用の角笛を思い起こさせる事から「狩り」という愛称でも親しまれております。 1801年に着手され16番、17番と並行して作曲され1802年…
作品番号だけを見るとベートーヴェン後期の作品のように見えますが、実際は1795~1798年に書かれた初期の作品で自筆譜には未完の箇所が多くあります。 ベートーヴェンの死後出版された初版に出版社のディアベッリが補筆したとされております。 有名な「失わ…
合唱幻想曲Op.80はベートーヴェン(1770~1827)が1808年に作曲した独奏ピアノと管弦楽を含む合唱曲です。 交響曲第5番と同時期の作品で、バイエルン国王マクシミリアン1世に献呈されています。 『第九交響曲』の「歓喜の合唱」の原型をなす作品で、管弦楽…
ピアノ・ソナタ第31番作品110はベートーヴェンが1821年に作曲したピアノ・ソナタですが、ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3作品は「ミサ・ソレムニス」や「ディアべリ変奏曲」などの大作と並行して書き進められております。 楽譜には1821年12月25日と…
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番は1819年からスケッチに着手されており1822年に全曲の完成に至ったと思われます。 30番や31番、ミサ・ソレムニス、交響曲「運命」などの晩年の作品と並行して生み出されました。 曲は対象的な2つの楽章から構成されて…
ベートーヴェン ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 作品120/Beethoven 33 Veranderrungen uber einen Walzer A.Diabelli Op.120
作品120はベートーヴェンの最後のピアノ変奏曲で、彼のこれまでの変奏技法が駆使された集大成の作品です。 作曲家で出版業も営んでいたアントン・ディアベリは1819年に自らの主題によって当時名前の売れていた作曲家50人に一人一曲ずつ変奏を書いてもら…
ベートーヴェンは全部でピアノ・ソナタを32曲書いておりますが、作品109はベートーヴェン後期作品の一つのピアノ・ソナタです。ベートーヴェン晩年の特徴であるようにこのOp.109以降においてはロマン的で自由な楽想の中の圧縮されたソナタ形式が特徴と…
ピアノ・ソナタ第29番作品106はベートーヴェンが作曲したピアノ・ソナタですが、全10曲ある4楽章制のピアノ・ソナタの最後を飾る大曲です。 「ハンマークラヴィーア」という通称で親しまれております。 作曲に取り掛かったのは1817年11月で翌1818年初めまで…
この曲は今年の第70回全日本学生音楽コンクールの高校の部の本選の課題曲の一つとなっております。 ピアノソナタ24番はベートーヴェンの中期ピアノソナタの傑作「熱情」以来4年経過した1809年10月ルドルフ大公の元に写譜が届けられたようです。 1809年のナ…
べートーヴェン、ピアノ・ソナタ第5番は初期に作曲された3曲のピアノ・ソナタのうちの最初の1曲で1798年完成しております。 今年の第70回全日本学生音楽コンクールの小学校の部の本選の課題曲の一つとなっております。 ハ短調ー変イ長調ーハ短調の3楽…
べート―ヴェンのピアノ・ソナタ第3番は草稿、自筆譜ともに失われているため成立年代の特定は難しいですがおそらくOp.2-1,Op.2-2を完成させたのちの1795年頃にウイーンで完成したと思われます。 Op.2の3曲は共に師であるハイドンに献呈されております。 第…
ベートーヴェン(1770~1827)のピアノ協奏曲第1番は1番とはなっておりますが作曲者2番目のピアノ協奏曲です。 ピアノ協奏曲第2番は1786年に作曲に着手し1795年3月に完成しておりますが、これと並行してピアノ協奏曲第1番は1794年から1795年にかけて作曲…
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」が作曲された1809年頃は、ヨーロッパ制覇を目指すフランスのナポレオン軍がオーストリアに迫りウイーンを占領しウイーン中が混乱に陥った時期でしたが、その騒然とした戦禍の中でベートーヴェンは「皇帝」の構想…
「トルコ行進曲」と言えば、モーツァルトのピアノ・ソナタ11番第3楽章とベートーヴェンが作曲した劇付随音楽「アテナの廃墟」第5曲のトルコ行進曲が有名ですが、これらトルコ行進曲は西欧の作曲家がオスマン帝国の軍楽隊の音楽に刺激を受けて作曲したも…
通称「月光ソナタ」はベートーヴェンが1801年30歳の時作曲したピアノ・ソナタですがベートーヴェン自身は「幻想曲風ソナタ」というタイトルを付けております。 初版は1802年3月カッピによって出版されピアノ・ソナタ13番と対になって作品27として発表されま…
今日はベートーヴェン(1770~1827)のピアノ曲の「エリーゼのために」について書きます。 この曲はピアノを習われる方が一度は弾いてみたいと思う可憐で優美な面持ちの美しい小品ですが、お小さい方から大人の方まで幅広く愛奏、愛聴されている作品です。 1…
MESSAGE この「創作主題による32の変奏曲」はベートーヴェン(1770~1827)の変奏曲の中でも「エロイカ変奏曲」や「ディアベッリ変奏曲」と並び最もポピュラーなものであると言えると思います。 まずキーシンの演奏にリンクしたいと思います。 ♫ベートーヴェ…
MESSAGE ベートーヴェンはブラームスと共に変奏曲に特に秀でた手腕を発揮した作曲家と言えると思いますが、ピアノのための独立した変奏曲は20曲ほど残しております。 その中でこの作品35、「ディアベッりの主題による33の変奏曲」、「32の変奏曲ハ短調」は広…
MESSAGE ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第3番は2014年11月22日、京都府立府民ホール”アルティ”で私が師事する♪阿部裕之先生♪が弾かれた曲ですが、古典派の形式で書かれたピアノ協奏曲の集大成とも言える名曲です。 ベートーヴェン(1770~1827)が書いた通し…
MESSAGE 作品34以前の変奏曲はベートーヴェンが私的機会に披露したものであり作品番号が付いておりませんが、1802年に書かれたこの作品34には初めて作品番号が付けられております。 またそれまでの変奏曲はオペラのアリアからのメロディが主題となっており手…
MESSAGE 今日はベートーヴェンのWoO.45の「ヘンデル”ユダ・マカベウス”の”見よ、勇者は帰る”の主題による12の変奏曲」という作品について書きます。 この曲は、2012年5月31日大阪倶楽部で阿部裕之先生と上村昇さんが演奏された曲ですが、ヘンデルのオラトリ…
MESSAGE 通称ベートーヴェン 「バイオリン・ソナタ」と言われますが、正しくは「SONATE FUR KLAVIER UND VIOLINE」です。 ベートーヴェン(1770~1827)は生涯に10曲のヴァイオリン・ソナタを作っておりますが、後期に作曲されたのは第10番だけで、第1番から…
MESSAGE ベートーヴェンのチェロ・ソナタは全部で5曲ありますが、いつか弾いて見たいと楽譜は求めているのですが、まだ演奏の機会は持てておりません。 いつか必ず弾いて見たいと思っております。 ベートーヴェン ピアノとチェロのためのソナタ楽譜(ヘンレ…
<ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 作品81a 「告別」> 「告別」はベートーヴェンの弟子であり、友人であり、後援者であったハプスブルクの貴族のルドルフ大公に献呈されたピアノ・ソナタです。 ベートーヴェン自身が標題を付けたのはこの「…
<ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」> 「熱情」第1楽章 「熱情」第2楽章 「熱情」第3楽章 ベートーヴェンの第23番目のピアノ・ソナタは通称「Appaassionata」(熱情)と呼ばれ、1804年から1805年にかけて作曲されたベートーヴェ…
MESSAGE ベートーヴェン(1770~1827)は「楽聖」と呼ばれ古典派を代表する大作曲家ですが、私はベートーヴェンが現代の音楽家に残してくれた遺産の大きな一つは「音楽家は芸術家であり自立した仕事である」という,、現代の今ではごく当然の事ですが、音楽の…