フランスのピアニストのマルモンテルの依頼により1886年作曲された作品で副題に”ロシアの農村風景”と付いておりマルモンテルに献呈されております。
初演は1893年チャイコフスキーの死後、ペテルブルクの追悼演奏会でF.M.ブルーメンフェルトによって行われました。
18世紀、ポーランドで起こった民謡形式「ドゥムカ形式」にのっとって書かれた演奏会用の作品です。(ショパンの歌曲に「ドゥムカ」と言うのがあります。) 「ドゥムカ形式」とは、ポーランドに起こりスラブ諸国に広まった民謡形式の一種でゆっくりとした悲哀を表す部分とテンポの速い情熱的な部分から成っております。
重苦しく悲しみに満ちた楽想の部分と、華やかで技巧的な中間部の対比が効果的です。
♫チャイコフスキー ドゥムカ♫~ロマノフスキー