ショパン(1810~1849)のピアノ・ソナタ第3番ロ短調作品58は1844年に作曲され翌年出版されたピアノ・ソナタです。
第2番に比べ有機的な形式や壮大な規模を持ち、ショパンの力強く雄大な一面が発揮された傑作です。
E・ドゥ・ペルトゥイ伯爵夫人に献呈されております。
第1楽章 ロ短調
アレグロ・マエストーソのソナタ形式で書かれております。 決然とした第1主題とショパンらしい優美な第2主題からなり、ショパンの資質がうかがえる楽章です。
第2楽章 変ホ長調
深刻な内容の多いショパンのスケルツォには珍しく、即興的で諧謔味を含んだスケルツォです。
第3楽章 ロ長調
第4楽章 ロ短調
ロンド形式のフィナーレです。 大曲の締めくくりにふさわしい情熱的で力強いヴィルトゥオーソ的技巧を要求される楽章です。 終結はピアノ・ソナタ全3曲の中、唯一長調で締めくくられております。
♫ショパン ピアノ・ソナタ第3番♫~ツイメルマン
♫ショパン ピアノ・ソナタ第3番♫~ピリス
♫ショパン ピアノ・ソナタ第3番♫~ギレリス