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ブラームス シューマンの主題による変奏曲 嬰へ短調 作品9/Brahms Variationen uber ein Thema von Schumann fis-moll Op.9

主題はシューマンの「Bunte Blatter(色とりどりの小品)作品99」の中の4番目の曲の「Funf Albumblatter I.Ziemlich langsam(5つの音楽帳第1曲)」からとられております。

シューマン 色とりどりの小品 作品99♫~リヒテル

ブラームスは第1変奏から第9変奏、第12変奏から第16変奏までを1854年6月、第10,11変奏を1854年8月12日の聖クララの日に、デュッセルドルフで作曲しております。

シューマンは病院での療養生活を送っており、その妻のクララは家族を維持することに全力を傾けておりました。 ブラームスはクララへの慰めとシューマンへの敬意をかねてこの変奏曲を書きクララに捧げました。

シューマンもクララもこの楽譜を見て喜び、シューマンは「何と独創的で創意に溢れていることか」とその多様さ、すばらしさについて記しております。

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ブラームス シューマンの主題による変奏曲 作品9♫~オピッツ

ブラームス シューマンの主題により変奏曲 作品9♫~コブリン

なおブラームスは「シューマンの主題による変奏曲 変ホ長調 作品23(連弾)」も書いております。

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