ブラームス 7つの幻想曲 Op.116/Brahms Fantasien Op.116
「7つの幻想曲Op.116」は1892年の夏、ブラームス59歳の時に作曲を完成したピアノ曲集で、1879年に作曲された「2つのラプソディ」以来12年ぶりのピアノ曲です。
7曲の内のいくつかは1892年までにすでに書き上げられていたと思われますが、これに続いて同年の夏までにOp.117,118,119というブラームスの集大成ともいえる傑作群の3つの曲集を作曲しております。
作曲当時、友人や身内の死からの衝撃で、作品には暗く沈んだ気分が反映されており、晩年の孤独と諦観が描き出されております。
出版は1892年の11月ベルリンのジムロック社から出版されました。
第1曲 奇想曲
エチュード風の作品です。
第2曲 間奏曲
幻想的な雰囲気を持つ作品です。
第3曲 奇想曲
ブラームスの晩年の技巧をよく示していることで有名な作品です。
第4曲 間奏曲
ノクターン風の作品です。
第5曲 間奏曲
強拍に音をおかないで独特の雰囲気を生み出しています。
第6曲 間奏曲
優しい雰囲気を持った曲です。
第7曲 奇想曲
右手と左手が逆に進行する印象的な作品です。