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ワーグナ=リスト イゾルデの愛の死 S.447/Liszt Isoldes Liebestod S.447

リスト編曲の「イゾルデの愛の死」はワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」の最終場面「第3幕の終結部」のアリアに基づいてリストが編曲したもので原曲の初演から2年後の1867年に完成致しました。

ワーグナー トリスタンとイゾルデより アリア イゾルデの愛の死♫~マリア・カラス

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トリスタンとイゾルデ』(Tristan und Isolde)は、リヒャルト・ワーグナーが作曲した楽劇。台本も作曲者自身による。

全3幕からなり、1857年から1859年にかけて作曲された。一般に「楽劇 (Musik Drama)」と呼ばれているが、ワーグナー自身は総譜及びピアノ譜に単に「3幕の劇進行 (Handlung)」としている。1865年6月10日、ミュンヘンバイエルン宮廷歌劇場において、ハンス・フォン・ビューローの指揮で初演された。演奏時間は約3時間55分(第1幕80分、第2幕80分、第3幕75分)。

物語は、ケルトに起源を持つと考えられている古代トリスタン伝説によっており、直接的にはゴットフリート・フォン・シュトラスブルク(?-1210年)の叙事詩を土台として用いている。

ワーグナー自身が「あらゆる夢の中で最も麗しい夢への記念碑」と述べているように、この作品は愛の究極的な賛美であるとともに、その一方で、感情的な体験を超えて形而上的な救済を見いだそうとするものともなっている。作品全体に浸透した不協和音の解放によって『トリスタンとイゾルデ』は、ヨーロッパ音楽史上の里程標と見なされている。また、この作品の極限的な感情表現は、あらゆる分野にわたって何世代もの芸術家に圧倒的な影響を及ぼすものとなった。

第1幕への前奏曲と第3幕終結部(イゾルデの「愛の死」)は、ワーグナーが全曲の初演に先立って演奏会形式で発表したことにちなみ、現在でも独立して演奏会で演奏される。

ワーグナー楽劇 トリスタンとイゾルデ第1幕全曲

ワーグナー楽劇 トリスタンとイゾルデ第2幕全曲

ワーグナー楽劇 トリスタンとイゾルデ第3幕全曲

ワーグナーの分厚く豊かな響きを表現するためにリストは忠実に再現するのではなく演奏効果を似せるという手段をとっております。

オーケストラ的な響きを再現するためにリストは三段譜を用いております。

4小節の前奏は第2幕第2場の「愛の二重奏「から引用されておりますが、これは編曲の最終段階で付加されたものでリストは3度書き直しております。

ワーグナー=リスト イゾルデの愛の死♫~ブレンデル

ワーグナー=リスト イゾルデの愛の死♫~ホロヴィッツ

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