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モーツァルト オペラ「魔笛」

以前、教室のブログ「musica」の方で専門的にピアノを勉強する生徒さんはオペラやバレエ、その他様々な芸術に触れた方が良いと書きましたが、外国のオペラの日本公演は数も少なくその上ほとんどは東京公演が多いですので、気持ちはあってもなかなかオペラを見に行く機会がない方が多いのではないかと思います。

最近は、イタリアのスカラ座のチケットをインターネットで予約し、わざわざミラノまで行かれるオペラ・ファンの方も多くいらっしゃいますが、you yubeにも良質のオペラの公演がアップされておりますので、まだオペラを見たことがない初心者の方はまずはそれらを見てみられるのも良いのではないかと思います。

今日はモーツァルトの代表作のオペラ「魔笛」にリンクしてみます。

モーツァルト オペラ「魔笛」♫~ミラノスカラ座

指揮はリッカルド・ムーティでイタリアのミラノスカラ座による上演です。 3時間弱の公演です。

魔笛」はモーツァルト(1756~1791)が作曲したオペラですが、モーツァルトが生涯の最後に完成させたオペラです。 台本は興行主で俳優のエマヌエル・シカネーダーが書き、モーツァルトに大作を依頼します。 初演は1791年9月30日にヴィーデン劇場で行われ大好評を博しました。

物語のあらすじは、王子タミーノが大蛇に襲われ3人の侍女に助けられます。 3人はタミーノの事を夜の女王に報告に行きますが、そこへ現れたパパゲーノは自分が大蛇をやっつけたと嘘をつき3人の侍女から口に鍵をかけられます。 王子タミーノは女王の娘のパミーナに一目惚れをし、悪魔のザラストロにさらわれた王女の救出に、しゃべる事を許されたパパゲーノとともに向かいます。 2人にはお供の3人の童子が付き添い、タミーノには魔法の笛(魔笛)をパパゲーノには魔法の鈴が渡されます。 ザラストロの神殿内で逃げ出してきたパミーノにパパゲーノは出会い救出に来た事を告げます。 その後様々な展開があり,途中からは夜の女王とザラストロが善悪交替します。 最後は夜の女王も奴隷頭のモノスタトスも光に打ち勝つ事はできず、ザラストロが太陽を讃え、一同イシスとオシリス神を讃える合唱のうちにタミーナとパミーナを祝福して幕となります。

序曲は単独でも演奏され大変有名ですが、中で歌われる夜の女王のアリアは大変な難曲として有名で、モーツァルトの世界を存分に楽しむ事ができます。

紙と木の文化の日本人にとって石の文化の西洋は大変遠い国で、真に西洋の文化を理解するのはかなり難しい事です。 ピアノをお勉強しているとクラシック音楽は西洋の文化だという事を忘れがちになりますが、オペラを聴く事はそれを分からせてくれる良い機会ではないかと思います。

年末年始のお休みの一時、たとえyou tubeででもミラノスカラ座のオペラを聴いてみるのはいかがでしょうか?

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