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新刊書を読んで~後半~

新刊書である交響録N響で出会った名指揮者たち(音楽之友社 茂木大輔著)を読んで後半について書きたいと思います。

ウラディミール・アシュケナージは、ショパンの曲を弾く時には、いつもアシュケナージのCDを母が買っていたので、よく聴いていました。全日本学生音楽コンクールに出た時も、ショパンの曲を聴いていたのは、アシュケナージのCDでした。

後に、指揮者として活動されていますが、著書の中にも、指揮者室から、それは素晴らしいベートーヴェンシューベルトが聞こえてきたと書かれています。一度、ライブでお聴きしたかったものですが、引退されました。

チョン・ミョンフンは、元はピアニストから指揮者になった方で関心があり、東京オペラシティーだったと思いますが、(東京フィルハーモニー交響楽団)、学生割引券で公開リハーサルを一人で聴きにいったことがあります。とても細かい指示によるリハーサルでした。

マーラーの第9番や、幻想交響曲など歴史に残る名演が残っているそうです。ピアノを弾いているように聴こえます。

章の間のミニコラムには、定期公演のチケットの仕組みや、リハーサルから本番までの過ごし方など、一般には知られていない舞台裏まで記載されています。

オーケストラのコンサートでは、オペラが上演されることは少なく、立候補してワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガーの楽劇の演奏会に出られた時のこと。

セバステイアンヴァイグレ氏の指揮と、主演の騎士ワルター役は、フローリアンフオークト氏が演じられたそうですが、お二人とも、元はベルリン国立歌劇場と、ハンブルク歌劇場のホルン奏者だそうです。

指揮者と歌手がホルン出身という珍しい偶然で、N響の名手、福川くんにも、「歌って指揮するホルン奏者DVD」を期待したいと団員さんへのご要望も書かれています。私も聴きたいです。

茂木さんの奥様は、マレク・ヤノフスキさんの指揮を聴いて、いっぺんにフアンになられたそうです。

160頁のパーヴォ・ヤーヴィさんは、最近音楽番組などでも、よく演奏を聴くことが出来ます。

クリストフ・エッシェンバッハさんの、バッハインベンションやシンフオニアのCDは教則本代わりによく聴いていましたが、

指揮者でもいらっしゃるそうです。

日本人指揮者では、外山雄三岩城宏之尾高忠明小澤征爾広上淳一の方々の回顧録が書かれています。

茂木さんは、N響オーボエ首席奏者を長年務められたあと、退職後、東京音楽大学指揮科に入学し、広上淳一氏の元で指揮をお勉強されたそうです。

本を読み進めていて、ピアノや他の楽器を究めたあとに、指揮者に転向される方が多いなあという印象です。

著者の茂木大輔氏による新刊書のオンライン講座が朝日カルチャーセンター新宿教室にて1月25日19時から催されるそうです。

ご興味の御座います方は、是非、そちらをお申込下さいませ。

朝日カルチャーセンター新宿教室オンライン講座お申込はこちら。

→Twitter https://twitter.com/mogimogimogigi/status/1329292258072379394

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