プロコフィエフ 「交響的物語 ピーターと狼 作品67」
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ロシアの作曲家プロコフィエフ(1891~1953)は1936年子どもとモスクワの児童劇場を訪ねた時、そこの支配人からオーケストラのおとぎ話の作曲を依頼され音楽劇の「交響的物語 ピーターと狼」を一週間で仕上げました。 登場人物はピーター(弦楽器の合奏)、小鳥(フルート)、アヒル(オーボエ)、猫(クラリネット)、おじいさん(ファゴット)、狼(3本のフレンチホルン)、狩人(ティンパ二ーと太鼓)、という風にいつも同じ楽器で表されます。
音楽劇は次のような物語です。
少年ピーターは森の牧場のおじいさんの家に住んでいます。 ある日ピーターが庭の戸を閉め忘れ牧場に行きます。 すると庭のアヒルが外に出て池で泳ぎ小鳥と言い争いになります。 ペットの猫が忍び寄ってきます。 しかしピーターが声をかけたのでアヒルと小鳥は無事に逃げます。
おじいさんが来て狼が来たらどうするんだとピーターを家に連れ戻します。 狼が現れ猫は逃げますが、アヒルは一呑みされてしまいます。 そこでピーターは小鳥にうまく狼を誘導してもらってシッポに縄をかける事に成功し見事に狼を捕えます。
ピーターは、銃を持って狼を追って来た狩人を制し狼は殺さずに動物園に持って行く事を提案します。 そしてピーター、狩人、猫、おじいさん、小鳥の全員で勝利のパレードを行い狼を動物園に運びます。
最後にナレーターは「アヒルの声が聞こえるでしょう。 狼は慌てていたのでアヒルを生きたまま丸呑みしてしまったのです。」と語ります。
ウオルト・ディズ二ーが映画化した楽しい「ピータと狼」にリンク致しますので門下のお小さいお子さん達はどうぞ聴いてみて下さい。 老若男女の皆さんでオーケストラのいろんな楽器を楽しめるのではないかと思います。
♫ピーターと狼♫~ディズ二ー映画
プロコフィエフ 交響的物語「ピーターと狼」作品67~フィラデルフィア管弦楽団
ピーターと狼 スコア
楽器の紹介
登場人物と楽器の登場
ピーターの登場
最後のナレーター
終わり
♪ピーターと狼 CDご紹介♪~ウイーンフィルハーモニー、カール・ベーム指揮