プロコフィエフ ピアノ協奏曲 第1番 変二長調 作品10/Prokofiev Concerto for piano and orchestra Des-Dur Op.10
ピアノ協奏曲第1番はプロコフィエフ(1891~1953)がペテルブルク音楽院在学中の1911年に構想し1912年に完成した初期作品です。 しかし初期作品でありながら反民族主義的・反ロマン主義的性格が濃厚なすでに成熟期のプロコフィエフの作風を予告するものであり、続くバルトークらの20世紀のピアノ協奏曲の先取りとなる作品となっております。
初演は1912年夏モスクワにおいてプロコフィエフのピアノで行われ作品は師の一人のチェレプニンに献呈されました。
またプロコフィエフは1914年5月18日にペテルブルク音楽院の卒業試験で本作を演奏しアントン・ルビンシテイン賞を受賞致しております。
ピアノ協奏曲第1番はプロコフィエフのピアノ協奏曲中では最も短く全曲を通して15分ほどしかかからず、一部に小休止があるのを除いてすべての楽章が連続して演奏されるためほとんど単一楽章のように聴こえますが、実際には3楽章に分けられております。
第1楽章
第2楽章
第3楽章