ピアニスト谷真子Official Blog「message」

ピアニスト谷真子公式サイトよりブログ「message」

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 作品15/Beethoven Konzert fur Klavier und Orchester Nr.1 C-Dur Op.15

ベートーヴェン(1770~1827)のピアノ協奏曲第1番は1番とはなっておりますが作曲者2番目のピアノ協奏曲です。

ピアノ協奏曲第2番は1786年に作曲に着手し1795年3月に完成しておりますが、これと並行してピアノ協奏曲第1番は1794年から1795年にかけて作曲されました。

初演は第2番とともに1795年3月29日ウイーンのブルク劇場の慈善演奏会で師のアントニオ・サリエリの指揮の下、作曲者の独奏で行われました。 これがベートーヴェンのウイーンデビューコンサートです。

出版は第2番が改訂を重ねていたため1801年12月に、第1番がそれより9ケ月早く出版されましたので、第1番は2番目に作曲された作品ですが第1番とされました。

第1楽章

協奏的ソナタ形式

明朗快活な楽章で主題は溌剌としたC音の連打と上昇音階です。 モーツアルトの影響が強くカデンツァもまだ奏者に任せる伝統的な形となっております。

第2楽章

三部形式

落ち着いた緩徐楽章です。 随所にピアノの華麗な音階進行が取り入れられております。

第3楽章

ロンド形式

独奏と管弦楽の掛け合いが賑やかです。 最後のベートーヴェン特有のティンパニーの連打は史上最初の打楽器ソロのパッセージです。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番♫~バレンボイム

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番♫~ポリーニ

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番♫~ブレンデル

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番♫~アルゲリッチ

ピアニスト谷真子公式サイト