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ショパン

ショパンスケルツォ第4番

ショパン作曲スケルツォ第4番から。 https://youtu.be/j1Yg7MJ_84c 恩師の片岡みどり先生がスクリャービンと並んでお得意とする曲。東京芸大の入試でも、お弟子さんによく弾かせておられました。 片岡先生が弟子にお渡ししておられる楽譜がちょうどよく入る…

ショパン ワルツ19番 イ短調

ワルツ イ短調 19番は、フレデリック・ショパンが作曲したピアノのためのワルツの小品です。 全体にシンプルな構成となっており、しかも短いため演奏も比較的容易です。 今、教室の生徒さんが、来年の発表会に向けて、取り組んで頑張っています。 読譜ができ…

ショパン チェロ・ソナタ ト短調 作品65/Chopin Sonate fur Violoncello und Klavier g-moll Op.65

ピアノの詩人として有名なショパンですが、1846年に作曲し、翌1847年に出版した曲にチェロ・ソナタ ト短調 作品65という室内楽曲があります。 ショパンはピアノとチェロのための作品を3曲書いていますが、この作品はショパンが生前に発表・出版した全作品の…

ショパン ノクターン第8番 変ニ長調 作品27-2/Chopin Nocturne Op.27-2 Des-Dur

ショパンのノクターンは全部で21曲ありますが20歳の時から晩年に至るまでほぼ均等に創作されております。 ノクターンの語源はラテン語で夜をさすNoxから派生し修道院などで行われる晩祷の事を示し、そこから夜の黙想・瞑想などの意味に転化したものと考えら…

ショパン ノクターン第7番 嬰ハ短調 作品27-1/Chopin Nocturne Op.27-1 cis-moll

夜想曲第7番作品27-1はショパンが1835年に作曲したピアノのためのノクターンで、翌1836年に次作の作品27-2と対にしてパリ・ライプツィヒ・ロンドンで出版されました。 オーストリア駐仏公使夫人のダッポニィ伯爵夫人に献呈されていますが、身分の高い彼…

ショパン ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58/Chopin Sonate No.3 h-moll Op.58

ショパン(1810~1849)のピアノ・ソナタ第3番ロ短調作品58は1844年に作曲され翌年出版されたピアノ・ソナタです。 第2番に比べ有機的な形式や壮大な規模を持ち、ショパンの力強く雄大な一面が発揮された傑作です。 E・ドゥ・ペルトゥイ伯爵夫人に献呈され…

ショパン スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54/Chopin Scherzo No.4 E-Dur Op.54

ショパン(1810~1849)のスケルツォ4番はピアノのための4曲のスケルツォのうちの最後の1曲で1842年に作曲され翌年出版されております。 1番、2番、3番と比べると怒り・絶望といった感情は影を潜め喜びにあふれた洗練されたものです。 構成は自由なロ…

ショパン 変奏曲「パガニーニの思い出」 イ長調/Chopin Souvenir de Paganini A-Dur

ショパン(1810~1849)の「パガニーニの思い出」は1829年5月にワルシャワを訪れたヴァイオリニストのニコロ・パガニーニの演奏会でパガニーニの作曲した「ヴェネツィアの謝肉祭変奏曲作品10」をショパンが聴き感動しこの主題に基づいて1829年に作曲されたと…

ショパン タランテラ 変イ長調 作品43/Chopin Tarantella As-Dur Op.43

ショパンのタランテラは1841年ノアンで作曲され同年出版されました。 タランテラ(tarantella) はイタリア、ナポリの舞曲で、3/8または6/8拍子のテンポの速い曲です。 タランテラという名前は、タラントという町の名前に由来するといわれております。 また…

ショパン 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61/Chopin Polonaise-Fantaisie As-Dur Op.61

幻想ポロネーズは1846年に出版されたショパン(1810~1849)のピアノ独奏曲ですが、舟歌、チェロ・ソナタと並びショパン最晩年の傑作とされております。 弟子のA.ヴェイレ夫人に献呈されております。 1843年頃からショパンはたびたび病床についており、ジョ…

ショパン 24のプレリュード Op.28

ショパン(1810~1849)とジョルジュ・サンドとの結核療養を兼ねての二人の最初の逃避行は1838年秋からのスペイン・マジョルカ島旅行でした。 この旅の中、1839年1月マジョルカ島で完成したのが「24のプレリュード Op.28」でした。 このプレリュードという…

ショパン ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 英雄

MESSAGE ショパン(1810~1849)が初めて作曲したポロネーズは7歳の1817年に書いたト短調のポロネーズですが、その後もショパンは生涯にわたって16曲のポロネーズを生み出しました。 軍隊ポロネーズと幻想ポロネーズと英雄ポロネーズが有名ですが、この英雄…

ショパン 即興曲 4曲

MESSAGE 19世紀のロマン派時代には、自由な形式で気の赴くままに心の変化を捉えた性格小品が多数書かれました。 即興曲もその内の一つでソナタ形式やロンド形式にはまらない作品ですが、即興に作ったというよりは作曲者が謙遜の意味を込めてそう銘打ったと言…

ショパン ピアノ協奏曲 第1番ホ短調 第2番ヘ短調

MESSAGE ショパン(1810~1849)にはオーケストラ曲は1曲もありませんが、ピアノとオーケストラのための作品は6曲書いております。 この中で「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22」以外は20歳までつまりポーランド時代に書いております。 …

ショパン ワルツ

MESSAGE ショパンは生涯に全部で19曲のワルツを書き残しておりますが、本来は踊りの為の実用音楽にしか過ぎなかったワルツに演奏会用としての魅力と芸術的価値を付加した点でショパンのワルツは舞踏詩とも呼ばれるべきで音楽史的にも特筆すべき作品が多くあ…

ショパン ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ長調 作品35

MESSAGE ショパンの「葬送行進曲」は私が15歳からお習いしておりました♪関孝弘先生♪が演奏会のレパートリーとなさっていた曲ですが、ピアニストには必修のピアノ・ソナタと言えるかもしれません。 さてショパン(1810~1849)は「葬送」と呼ばれる曲を3曲作…

ショパン 「エチュ―ド Op.10, Op.25, 3つの新しい練習曲」 No.1

MESSAGE 生徒さんの中で新しくショパンのエチュードを始められる方がいらっしゃいますので、今日はショパンのエチュードについて書いて見ようと思います。 ショパンの練習曲(エチュード)は全部で27曲ありますが、作品10と作品25と3つの新しい練習曲に分か…

ショパン 「エチュ―ド Op.10, Op.25, 3つの新しい練習曲」 No.2

ショパン 「エチュード」 第2稿目(第1稿目続き) (↓写真は全てクリックされると拡大致します。) Op.25-1 Op.25-2 Op.25-3 Op.25-4 Op.25-5 Op.25-6 Op.25-7 Op.25-8 Op.25-9 Op.25-10 Op.25-11 Op.25-12 3つの新しいエチュードNo.1 3つの新しいエチュー…

ポーランド共和国大統領アンジェイ・ドゥダ氏のコメント「Finding the soul in Chopin](意訳添付)

♪カテゴリー「ポーランド大統領のお話」♪の中に入っています。

ショパン アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22

MESSAGE 今日はショパン(1810~1849)の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22」について書きます。 この曲は私が高校1年生の時、関孝弘先生のもとでお勉強した曲なのですが、2012年5月31日の阿部裕之先生の大阪倶楽部での演奏…

ショパン 「幻想曲 ヘ短調 作品49」

MESSAGE ショパン「幻想曲 作品49」は、1841年ショパンの創作の泉の湧き溢れる時期に作曲されたショパンの最高傑作の作品の一つです。 ショパンがリストからジョルジュ・サンドを紹介されたのは、1836年の秋の事です。 リストの恋人のマリー・ダグー伯爵夫人…

ショパン「華麗な変奏曲 Op.12」(全日本学生音楽コンクール大阪大会入賞者発表演奏会 中1)

MESSAGE 今日はショパンの「華麗な変奏曲 Op.12」について書きます。 この曲は♪中学1年の時第48回全日本学生音楽コンクール♪入賞者発表演奏会で弾いた曲です。 本選が1994年10月30日(日)に終了し、入賞者発表演奏会が12月23日(金・祝)でしたので、本選…

ショパン 「ロンド 変ホ長調 Op.16」(序奏とロンド)

MESSAGE 今日はショパンの「ロンド 変ホ長調 Op.16」について書きます。 ショパンと言えば「バラード」や「スケルツォ」が有名ですが、ショパン・コンクールの課題曲として使われる「ロンド Op.16」をご紹介致します。 まずは第16回ショパンコンクールのセミ…

ショパン バラード1番を中心にバラード4曲

MESSAGE 以前ショパン(1810~1849)のスケルツォについては書きましたが今日はバラードについて書いて見ようと思います。 まず最初にご紹介したいのが東京芸術大学名誉教授でいらっしゃる♪米谷冶郎先生♪の訳された「弟子から見たショパン」というご本です(…

ショパン ノクターン嬰ハ短調遺作

カテゴリー「フォーレ」の欄の♪「フィールド、ショパン、フォーレのノクターン」♪に入っています。

ショパンスケルツォ第2、3番とツイメルマン、アヴデーエワのピアノ

今日はショパンのスケルツォ第2番、第3番とポーランドのピアニストのクリスティアン・ツイメルマンとロシアのピアニストのユリアンナ・アヴデーエワそしてドイツの巨匠ヴィルヘルム・ケンプについて徒然に書こうと思います。 ショパンのスケルツォ第3番嬰…

ショパン スケルツォ第1番とショパンについて徒然に

ショパンはピアノの詩人と呼ばれている作曲家ですが、日本人だけではなくどこの国の方にも人気のある作曲家のようです。私が中学3年から帰阪するまでプライベートレッスンでお世話になっていた東京在住のピアニスト関孝弘先生も(7月30日の記事に関先生の…