ピアノ・ソナタ第31番作品110はベートーヴェンが1821年に作曲したピアノ・ソナタですが、ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタ3作品は「ミサ・ソレムニス」や「ディアべリ変奏曲」などの大作と並行して書き進められております。
楽譜には1821年12月25日と書き入れられておりますが、1822年になってからも終楽章の手直しが行われたとされております。
出版は1822年7月、シュレジンガー、シュタイナー、ブージーなどから行われております。
第1楽章
ソナタ形式 序奏はなく第1主題が優しく奏でられます。
第2楽章
三部形式 スケルツォ的な性格を持ち、軽やかな中にも全体的に不気味な雰囲気を漂わせています。
第3楽章
最後の3曲のピアノ・ソナタの中では最も典型的にフーガを用いたものです。
♫ベートーヴェン ピアノソナタ31番♫~ギレリス