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ラヴェルのレッスン

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昨日は現在師事している阿部裕之先生の京都のご自宅へ私自身のレッスンを受けに参りました。

当初は来年の4/29の秋篠音楽堂での東京音楽大学校友会関西支部演奏会でベートーヴェンの第九を二台ピアノで演奏する予定でしたが、プログラムが変更になりソロで出演する事になりましたので、ラヴェル「鏡」から抜粋で3曲を(1.蛾 3.洋上の小舟 4.道化師の朝の歌)見て頂きました。

ラヴェル「鏡」は昨年全曲に取り組みレッスンをして頂いておりましたが、ここのところ室内楽のコンサートが続き、しばらく寝かせておりました。 来年の4/29の演奏会に向けてまた取り出してさらっているところです。

ピアノの演奏は、以前一度仕上げた曲でも、もう一度取り出して練習する時は、新たな気持ちで取り組み練習し直さなければなりません。

阿部先生は留学中バリでラヴェルの直弟子のペルルミュテール氏にラヴェル全曲学ばれたラヴェルオーソリティとして有名な方ですが、その卓越したテクニックと美しい音は玄人の中でも定評のある方です。 すでにラヴェルのCDを出されていますが、来年にはラヴェル全曲のCDを新たに発売されます。

レッスンの中でも模範演奏をして下さいますが、感激して聴いておりました。

ラヴェルは絵画のような色彩的な表現が求められる作曲家ですが、その作曲技法は非常に緻密に作曲されています。 ですから楽譜をまるで解読するように読まなくてはいけませんし、色彩的な音色作りも必要です。 しかしただ淡水画のように淡いだけのものとは違ってそこには情景と感情 をくっきりと表現する事が必要です。

さらに深く掘り下げて練習してまいりたいと思います。

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