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ラヴェルのレッスン(海原の小舟)

4月29日の奈良の秋篠音楽堂でのコンサートで演奏予定のラヴェルの鏡の第3曲「海原の小舟」は、水をテーマにした曲です。

20世紀初頭は絵画の分野のフランス印象派の影響を受け、音楽分野においても自然をモチーフにした曲が多く書かれるようになりました。

  ・ラヴェルの初期作品である「水の戯れ」

  ・ドビュッシーの「水の反映」

  ・ラヴェルの鏡より「海原の小舟」などです。

現在、私が師事するピアニスト阿部裕之先生はラヴェルをお得意とされるピアニストですが、先日のレッスンの際にこの曲はギリシア神話の「オデュッセイア」を題材にしで書かれた曲だとお話されていました。

海を漂流する困難と苦悩を描いた英雄オデュッセイアの物語を音楽で表したものだそうです。

打ち寄せる波の情景、海にひそむ怪物の声、昼の海の風景、夜の海の風景などが転調や音型によって巧みに表現されています。

「オデュツセイア」はあらすじしか知りませんでしたので、今改めて取り出して読んでおります。

ラヴェル 鏡より 海原の小舟♫~ギーゼキング

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