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プロコフィエフ 4つの小品 作品4 「4.悪魔的暗示」、バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 作品75 「6.モンターギュー家とキャピュレット家」/Prokof'ev Suggestion diaboligue, Montagues and Capulets

プロコフィエフ(1891~1953)はロシアの作曲家ですが、サンクトペテルブルク音楽院で作曲・ピアノを学び、自身が優れたピアニストであった事から多くのピアノ作品を作っております。 今日はその中から、良くアンコールで演奏される小品2曲について書きます。

まず第1曲目は「悪魔的暗示」ですが、これはプロコフィエフの「4つの小品 Op.4」の中の第4曲にあたる作品です。 1908年17歳音楽院在学中の時に「現代音楽の夕べ」でプロコフィエフは初の公開演奏を行い「悪魔的暗示」他自作曲7曲を演奏しております。

プロコフィエフ 悪魔的暗示♫~キーシン

プロコフィエフ 悪魔的暗示♫~リヒテル

プロコフィエフ 悪魔的暗示♫~ルービンシュタイン

次は「モンタ―ギュー家とキャピュレット家」ですが、これはプロコフィエフバレエ音楽「ロメオとジュリエット」に基ずいて作曲された「10の小品 Op.75」の中の第6曲です。

バレエ「ロメオとジュリエット」(1936)はシェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」に基ずいて作曲されたプロコフィエフの最も多く愛される傑作の一つですが、このバレエ曲を基にプロコフィエフ管弦楽用の3つの組曲とピアノ独奏用の「10の小品」を作曲しました。 「10の小品」(1937)は同年にプロコフィエフ自身が初演しております。 「10の小品」はバレエの原曲から再構成したもので、バレエの筋に沿った順序で配列されたものではありません。

よく弾かれる「6.モンターギュー家とキャピュレット家」にリンクいたします。 これはバレエの第1幕 第2場 13曲「騎士たちの踊り」からで、重厚で威圧的な旋律は騎士と貴婦人たちの舞踏の音楽です。 中間部ではジュリエットが両親の結婚を勧める青年パリスと踊る美しく感傷的な旋律が流れます。

プロコフィエフ ロメオとジュリエットから「6.モンターギュー家とキャピュレット家」♫~キーシン

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