シューベルト 楽興の時/Schubert Moments musicaux D.780 Op.94
シューベルトはオーストリアの作曲家ですが、「楽興の時」はシューベルト(1797~1828)が作曲した6曲からなるピアノ曲集です。
1823年から1828年にかけて作曲され1828年に作品94として出版されました。
日本ではコマーシャル等で広く知られており、特に第3番ヘ短調が名高いです。
「楽興の時」というのは19世紀に主としてピアノ曲のジャンルで広まった性格小品の一種で、シューベルトの「楽興の時」はこれらの初期のものという事ができます。
変化に富む曲調であり装飾音が多く演奏には技術が必要です。 両手三連符によるト長調の穏やかな中間部が落ち着きのない主部と好対照を成しております。
シチリアーノのリズムを基本としたロンド形式になっております。 穏やかな主部にエピソードが二度挿入されますが二度目は突発的な激情の爆発で始まります。 シューベルトは穏やかな曲にこうした激情的な部分を挿入する事が多くあります。
この曲は1823年に出版されたシューベルトの他の作品集に「ロシア風歌曲」というタイトルですでに収録されており、シューベルトの存命中から「ロシア風歌曲」として有名で愛されていた曲です。
右手の無窮動風の旋律を左手の単調な伴奏が支える構図の曲です。
行進曲風の進撃的な主題です。
第6番 変イ長調 アレグレット
落ち着いた間奏曲です。
♫シューベルト 楽興の時♫~ギレリス
、