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ブラームス パガニーニの主題による変奏曲 イ短調 作品35/Brahms Variationen uber ein Thema von Paganini a-moll Op.35

パガニーニの主題による変奏曲」はブラ―ムス(1833~1897)が1862年から1863年にかけて作曲したピアノ独奏曲です。

1865年11月にブラームス自身によってチューリッヒにおいて初演されました。

パガニーニの有名な「カプリッチョ第24番イ短調」を主題とした変奏曲です。

パガニーニ 24の奇想曲 第24番♫~ハイフェッツ

*****パガニーニ 24の奇想曲 第24番*****

ニコロ・パガニーニのヴァイオリン独奏曲の「24の奇想曲 作品1」の最終曲第24番です。 全曲をまとめるのにふさわしい華々しい変奏曲で、主題と11の変奏曲それに終曲が付きます。 主題はわずか16小節ですが、ロマン派作曲家が競ってピアノ作品に改作・編曲しております。

1862年ブラームスは生活の本拠をウイーンに移しました。 そこで彼はリストの弟子の名ピアニスト、タウジッヒ(1841~1871)の技巧に魅了され親交を結びます。 そのタウジッヒがパガニーニの主題による華やかな変奏曲を書かないかとブラームスに提案しますが、シューマンの作品3や作品10、リストのパガニーニの主題による練習曲を見てそのような練習曲を作ってみたいと考えていたブラームスはタウジッヒの提案を受け変奏曲を作曲いたします。

リストの門下のタウジッヒの提案で作曲された上、もともと練習曲として構想された事もあり、超絶技巧の難曲となっております。(初版の表紙には変奏曲の横に小さく練習曲と書かれておりました。)

弟子のピアニスト、シュトックハウゼンに献呈されております。

2巻に分けられておりそれぞれパガニーニの主題の後に13の変奏が続いております。 それぞれの最後に超絶技巧を要する華麗で長めの終曲が置かれております。

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第1巻

1

2

第2巻

3

4

ブラームス パガニーニの主題による変奏曲♫~キーシン

ブラームス パガニーニの主題による変奏曲♫~ミケランジェリ

ブラームス パガニーニの主題による変奏曲♫~シフラ

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