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修士論文を提出いたしました。

シューマンの幻想曲の第1楽章の演奏解釈を中心とする修士論文の「シューマンの幻想曲Op.17についての研究」が完成しましたので大学院まで提出に行ってきました。

今週のゼミで教授のゼミは最終ゼミとなりましたが、副査の別の教授にも偶然お会いし最終稿を最後に読むからとおっしゃって頂きました。 副査の先生は音楽がご専門ではありませんが、クラシック音楽がとてもお好きでよく聴かれるそうです。

大学院入学当初、筋金入りの学者先生ということで副査のドイツ教育ご専門の教授の研究室に担当教授が連れていって下さり、副査の教授の最初の授業はドイツ語での面接でした。 パリ音楽院などの学生は本からではなくレッスンの中で師から哲学的な言葉をくみ取るでのはないかというお話をされており、音楽学生にとってはレッスンを受けることが当たり前のようになると他の方面からの芸術のお勉強もしたくなりますが、副査の先生のおっしゃる通りだと思いました。

 

論文に関してのアドバイスとしては、シューマンが生きた時代の19世紀中ごろから20世紀初頭にかけてのドイツは、激動の時代であり、ドイツとフランスの文化が交流し入り混じった歴史的な時代背景があるとのことでした。 シューマンの幻想曲の形式における不可解さは、音楽史の発展から生まれたものだけでなく、そのような歴史的な背景によるものから生まれた面があるというようなことが先行研究にも書いてありました。

論文は第1楽章の演奏解釈を中心に論じたものですが、諸先生のおかげで納得いくものが書けたと思っております。

帰りにイタリア料理のお店でおいしいパスタ・ランチを食べ、ドレス・ショップ(AIMER阪急三番街店)で新しいステージ衣装を買い求めてきました。

ドレスは女性ピアニストにとってはユニフォームと同じですが、カラフルな色や素敵なデザインのドレスを見るとイメージがふくらみ、ドレス選びは練習の合間の束の間の休息の時間です。

ラベンダーとターコイズブルーのドレス2着を購入いたしましたが、練習のモチベーションアップにしようと思います。

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