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先日のワルシャワ・フィルコンサートマスターズとの室内楽コンサートリハーサルから

コンサートを聴いて下さった方からよくリハーサルは何回ぐらいするのですかという質問を頂きます。 先日の7月7日の室内楽コンサートのリハーサルについて書きたいと思います。

今回のコンサートは秋篠音楽堂ホール主催のコンサートですので、一週間ほど前にまず一人でホール練習をさせてもらうことが出来ました。  

3日前の事前リハーサルではポーランド語と英語が使用されました。 (今回は通訳の方もいらっしゃいました。)  7月4日に午後から一時間ほどバイオリニストのピオトル・ツェギエルスキ氏とチェリストのロベルト・プトフスキ氏とリハーサルを行いました。  初めての合わせでは一度全体を合わせ、主にお互いのテンポ確認や、各楽章間の間やヴァイオリン、チェロ、ピアノの響きのバランスを確認しました。 特に大きな解釈の違いはなかったのですが、テンポが合わないところを中心にリハーサル致しました。

ワルシャワフィルコンサートマスターズの音楽は全体にいつもおおらかでゆったりしてかつ威厳に満ちていました。  室内楽は全体で一つの音楽を創り上げます。 ですからいつも弦楽器奏者が言われることは、少しでも拍がぶれた箇所はexzactly正確に(拍を正確に)と言う事です。

ヴァイオリンとチェロの楽譜にはピアノ・パートの楽譜は載っていませんので、ピアノ・パートは全部頭に入っておられるようです。

ピアノ・パートはチェロとバイオリンのパートを見ながら合わせていては間に合いませんので、練習の段階で事前にチェロとヴァイオリンのパートもよく読みこんでおきます。 特にお互いの楽器が掛け合いのようになっているところなんかは、楽譜をよく頭にいれておかなければいけません。

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ピアノの右手とチェロの音域が重なっているところは、どちらを優先させるかという音量のバランスなど練習の段階で楽譜を見ながらよく考えておきます。 ピアノの人は左手と右手だけのピアノ・ソロとはまた違った楽譜の読み方が必要かと思います。

ホールでの演奏は普通の部屋で弾くのとは違います。 リハーサルではお客様がおられませんが、本番ではお客様が入ると音がかなり吸音されてしまいますので、そういった事も考慮にいれながらリハーサルでは響きの確認を行うようにしています。

事前リハーサルの後、直前リハーサルを行います。

これは、直前に行いますので、その後の本番へのエネルギーと集中力が途切れないように、一回程度通します。

当日はヨーロッパ本場の音楽家の方の威厳ある音楽に触れ共演することができ、とてもよい勉強になりました。

ブラームス ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8 (7月7日当日のコンサートから♫~ピアノ 谷真子

ショパン国際ピアノコンクール本選模様(オーケストラ ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団)へリンク致します。

ショパン ピアノ協奏曲 第1番♫~チョ・ソンジン(ピアノ)、ピオトル・ツェギエルスキ(コンサートマスター

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