ピアニスト谷真子Official Blog「message」

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ドビュツシー

ドビュッシー 花火

12月10日大阪豊中市立芸術文化センターで演奏するドビュッシーの花火について書きます。 ドビュッシーの花火はドビュッシーの作曲した24曲のピアノのための前奏曲の中の一曲です。 第1巻と第2巻に分かれ、それそれ12曲ずつ収められていますが、花…

ドビュッシー 仮面

ドビュッシーは当初「仮面」を「ベルガマスク組曲」の一曲に入れようと考えていました。 ドビュッシーが歌曲にしたヴェルレーヌの詩集「艶めく宴」の「月の光」の一節にも「Masques」という言葉が出てまいります。 この「艶めく宴」の中にも描かれているイタ…

ドビュッシー 喜びの島 イ長調/Debussy L'isle joyeuse A-Dur

ドビュッシーの「喜びの島」はヴァトーの絵画「シテール島への巡礼」の影響を受けて1904年に作曲されたピアノ曲です。 シテール島はエーゲ海、クレタ島の北西にある島で神話では愛の女神ヴィーナスの島とされています。 初演は1905年2月18日パリの国民音楽協…

ドビュッシー 版画/Debussy Estampes

「版画」は1903年に完成されたドビュッシー(1862~1918)のピアノ曲で「映像」とともに印象主義音楽のピアノ曲の書法を確立した作品です。 3曲の独立した曲から成り、オリエント・スペイン・フランスから題材を採っております。 作曲の完成直後に書いた手…

ドビュッシー 前奏曲集第1巻・第2巻

クロード・ドビュッシー(1862~1918)は24曲の前奏曲を書き、それをそれぞれ12曲ずつの2巻の前奏曲集として出版いたしました。 前奏曲集第1巻は1910年に、前奏曲集第2巻は1913年に完成いたしております。 ショパンの「24のプレリュード」やバッハの「平均…

ドビュッシー 12のエチュード

ドビュッシー(1862~1918)の「12のエチュード」はクロード・ドビュッシーの最晩年の作品ですが、1915年に作曲され1916年12月にパリで初演されております。 「a la memoire de Chopin」としてショパンに捧げられております。 1914年第1次世界大戦の勃発と…

ドビュッシー 子供の領分

MESSAGE ドビュッシーの子供の領分はクロード・ドビュッシ(1862~1918)が1908年完成させたピアノのための組曲です。 1908年デュラン社から出版されその年の12月にはイギリス人ピアニストのハロルド・バウアーによってパリで初演され好評を得ました。 当時…

ドビュッシー 「映像 第2集」 (11/6 第1稿目)

MESSAGE(11/6 第1稿目) ドビュッシーの「映像 第2集」は2015年6月9日大阪倶楽部で♪阿部裕之先生♪が演奏された曲ですが、第1集に続いて1907年に作曲され翌1908年ヴィニェスによって初演された作品です。 ドビュッシーは「ピアノにハンマーがついていない…

ドビュッシー 「ベルガマスク組曲」 (11/5 第1稿目)

MESSAGE (11/5 第1稿目) ドビュッシー(1862~1918)はフランスの近代の作曲家ですが、長音階・短音階以外の旋法を用いたり機能和声にとらわれない自由な和声を用いたりして、独自の書法で色彩的な音の世界を創り出した作曲家です。 ドビュッシーは元々は…

ドビュッシー チェロ・ソナタ 二短調、12の練習曲

MESSAGE(8月30日1稿目) チェロという楽器は何故か人の心に染み渡る音色を持っている魅力的な楽器ですが、私が今までソロで生を聴いたチェリストはミッシャ・マイスキーと上村昇と宮田大とニコラ・デルタイユ各氏の4人です。 どなたも世界的な素晴らしい…