ピアニスト谷真子Official Blog「message」

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バッハ

バッハ 4つのデュエット/Bach 4Duette BWV802-805

バッハの4つのデュエットは2声の鍵盤楽器音楽ですが、1739年出版のオルガン・コラール集の「クラヴィーア練習曲集第3巻」に収録されています。 4つのデュエットの4は「地水風火」の四大元素を表すという説もありますが、オルガン・コラール集になぜクラ…

バッハ ゴルトべルク変奏曲(アリアと30の変奏曲) ト長調/J.S.Bach Goldberg-Variationen Aria mit verschiedenen Veranderungen G-Dur BWV988

ゴルトベルク変奏曲はバッハ(1685~1750)によるアリアと30の変奏曲から成る2段の手鍵盤のチェンバロのための練習曲です。 全4巻からなる「クラヴィーア練習曲集」の第4巻であり1742年に出版されました。 バッハ自身の表題は「2段鍵盤付きクラヴィチ…

バッハ 3声のインヴェンション(シンフォニア) 第3番 二長調 BWV789/Bach Sinfonia D-Dur BWV789

インヴェンションとシンフォニア BWV 772-801(Inventionen und Sinfonien BWV 772-801)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685~1750)が作曲したクラヴィーアのための曲集でケーテン時代の1723年頃の作品です。 同年、バッハは聖トーマス教会音楽監督…

バッハ パルティータ

MESSAGE パルティータという言葉はイタリア語がオリジナルで17世紀には変奏曲の意味で使われておりましたが、18世紀ドイツでは共通のモティーフによって統一性を持って構成された組曲という意味で使われておりました。 1731年「クラヴィーア練習曲集第1巻 作…

バッハ フランス組曲とイギリス組曲

MESSAGE バッハの全クラヴィーア作品の中でそれぞれ6つの組曲からなる「フランス組曲」、「イギリス組曲」、「パルティータ」という3つの組曲集はバッハ作品の中でも傑作の一つと言えるのではないかと思います。 バッハはこれらの作品を通して古典組曲の様式…

バッハ「イタリア協奏曲」へ長調BWV971

MESSAGE Johann Sebastian Bach(1685~1750)は日本では「音楽の父」と呼ばれ西洋音楽の始祖に位置づけられ西洋音楽の基礎を作った作曲家と評されていますが、バロック音楽研究者の間ではバロック音楽を集大成させた作曲家としてバロック時代の最後尾に置か…

バッハ=ブゾーニ 「シャコンヌ」

MESSAGE ピアノを勉強する人にとっては「シャコンヌ」と言えばブゾーニ編曲の「シャコンヌ」を指している場合が多いのですが、これはもともとはバッハ作曲のヴァイオリンのための名曲です。 心を打たれる名曲ですので、ブゾーニ以外にもブラームスも左手だけ…

バッハ 平均律 第1巻・第2巻(ほどよく調律されたクラヴィーアのための)

MESSAGE バッハ(1685~1750)はバロック音楽を集大成した18世紀の作曲家・鍵盤奏者ですが、「平均律」と呼ばれる2巻からなるクラヴィーア曲集を作曲しています。 この曲集はピアノを勉強する者には必修の教本で、試験やコンクールには必ず課題曲として出さ…

バッハ「マタイ受難曲」BWV244

MESSAGE J.S.Bach(1685~1750)はドイツの作曲家ですが、今日はバッハの「マタイ受難曲」について書いてみようと思います。 この「マタイ受難曲」は1727年ライプツィヒの聖トーマス教会で初演された作品ですが、新約聖書の中の「マタイによる福音書」の第26…