ラフマニノフ(1873~1943)の幻想的小品集はラフマニノフがモスクワ音楽院を卒業した翌年の1892年に完成させたピアノ独奏曲集です。
1892年10月8日のモスクワ電気博覧会の祝賀会でラフマニノフ自身によって初演され、翌1893年にモスクワ音楽院の作曲の恩師アレンスキーに献呈されました。
どの曲も音楽形式的に幻想曲の形をとっているわけではなく、幻想的な雰囲気を持つキャラクター・ピースとなっております。
瞑想的な雰囲気の曲です。
フィギュアスケート選手の浅田真央選手がバンクーバーオリンピックのフリーでも使用した曲ですが、ラフマニノフの作品の中で最も有名なピアノ曲の一つです。 ラフマニノフはこの曲で有名になったと言われております。 冒頭の楽想はクレムリンの宮殿の鐘の音にインスピレーションを得て作曲したと言われ、俗には「鐘の音」とも呼ばれております。 ラフマニノフはこの「前奏曲作品3-2」、「10の前奏曲作品23」、「13の前奏曲作品32」の24曲の前奏曲を残しており、全て異なった調性で書かれております。
3 メロディ ホ短調 / "Melodie"
4 道化師 / "Polichinelle"
華やかで技巧的な作品です。
5 セレナード 変ロ短調 / "Serenade"
ワルツの主題が軽やかな曲です。