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ヴィヴァルディ 調和の霊感 作品3

アントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741)はヴェネツィアでヴァイオリン奏者の息子として生まれ1703年に司祭になりますが、病気の為祭壇に立つのは免除され指揮者として活躍いたします。 欧州各地にも頻繁に旅して華やかな活躍をしますが、奇矯な行動のため人気が落ち失意の中でウイーンで亡くなります。

膨大な作品は忘れられ、バッハが編曲した作品のみで名前が知られる存在となってしまっておりましたが、20世紀になって楽譜が次々に発見され真価が再認識されるようになり、バロック音楽の再評価のきっかけともなりました。 

ヴィヴァルディの功績は協奏曲形式を確立した事で3楽章制を明確な形にいたしました。

協奏曲集「調和の霊感」作品3は1711年アムステルダムで出版されたヴィヴァルディの最初の協奏曲集です。 ヴィヴァルディが務めていた養護施設ピエタの女生徒オーケストラのために作曲した協奏曲の中から12曲を選び出版し、多くの作曲家の規範の曲集となったものです。

ヨハン・セバスティアン・バッハはワイマール時代に8番をオルガンのための協奏曲BWV.593に、ライプツィッヒ時代に10番を4つのチェンバロのための協奏曲BWV.1065に編曲しております。

調和の霊感

1. 協奏曲第1番ニ長調RV.549(4つのヴァイオリンとチェロのための)

2 . 協奏曲第2番ト短調RV.578(2つのヴァイオリンとチェロのための)

3 . 協奏曲第3番ト長調RV.310(独奏ヴァイオリンのための)

4 . 協奏曲第4番ホ短調RV.550(4つのヴァイオリンのための)

5 . 協奏曲第5番イ長調RV.519(2つのヴァイオリンのための)

6 . 協奏曲第6番イ短調RV.356(独奏ヴァイオリンのための)

7 . 協奏曲第7番ヘ長調RV.567(4つのヴァイオリンとチェロのための)

8 . 協奏曲第8番イ短調RV.522(2つのヴァイオリンのための)

9 . 協奏曲第9番ニ長調RV.230(独奏ヴァイオリンのための)

10. 協奏曲第10番ロ短調RV.580(4つのヴァイオリンとチェロのための)

11. 協奏曲第11番ニ短調RV.565(2つのヴァイオリンとチェロのための)

12. 協奏曲第12番ホ長調RV.265(独奏ヴァイオリンのための)

調和の霊感 作品3♫~「もっと見る」をクリックされると各楽章ごとに聴けるようになっております。

バッハ/ヴィヴァルディ オルガンのための協奏曲BWV.593

バッハ/ヴィヴァルディ 4つのチェンバロのための協奏曲BWV.1065♫~アルゲリッチキーシンレヴァインプレトニョフ(4台ピアノ)

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インテルプレティ・ヴェネツィアーニ

明日はドビュッシー 前奏曲集について書きます。

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